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近くて遠い山 竜爪山南尾根 
 
カシ?の仲間                      ヤマザクラ1
ケヤキの肌に似ているが常緑、イチイガシの可能性あり                             ・
 
ヤマザクラ2                       ヤマザクラ3
                              左2幹にアラカシ(右)が合着
 
天然ヒノキ                   天然スギ
               
                               ヤマザクラ4                    ヤマザクラ5(目通り1.5M、12/31撮影)
 
竜爪山(右)と南尾根(左) かなり離れていて独立峰とも見れる          桜峠登山口の第二東名工事終了看板
       2011,9 一本松公園より撮す                          通行止め解除の案内
                                                    略図ですがこの地図は基本的には間違っていませんでした
 
祠右の登山道は雑草だらけで不鮮明                           リサイクルセンター上のゲート
※その後道標を付け歩ける様にしました                                             ・
 
ヤブ漕ぎ上の尾根には昔の水道の貯水槽が                      尾根に付く荒れた登山道
 
鉄塔                    その先の広い茶畑 第二東名の白い帯
 
その先は暗い植林帯です         放置のキウイ畑です 実がなっていましたが高くて採れない
 
木のベンチです 後ろに倒木                            巻き道に進むと倒木がひどく道をふさぐ
 
殆ど通行不能だ                           三角点下の尾根に出る
 
三角点 丸い山頂の向こうに則沢に下りる道があると言うが不鮮明でした             唯一あったその案内図
 
「市有林」の看板は道に転がっていた                         815Mピーク手前の急な登り
表札が玄関前に落ちている様でみっともない(職員は何も感じないのだろうか?) 見た市民は恥ずかしい・・・・。                                   ・
 
暗い815Mピーク山頂                     その先下ると送電線 ここで引き返す。後ろが本当の「若山」
 
815Mピークからの下山道は方向性を見失い易い これが役立った                       帰りは巻き道を避けて尾根を下りる
                                                              道は相変わらず不鮮明であるが倒木は少ない

その尾根の美林といえば美林。 よく見ると東寄り右斜面のスギは強風で少し傾いているものが多い
強風で枝がこすれたのか葉が少ない。間伐をしていないので枝がこすれる。これも一種の”放置”であろう
1/5分かったことだが右半分は「民有地」だそうだ、左は「市有林」
 
広い茶畑下より三角点方面を振り返る                   その下の農道から朝登った尾根を振り返る
正面のモノラックから尾根に登れば近道だ                                            ・
静岡市葵区下あるいは則沢
竜爪山南尾根

カシ?
目通り 2.1M
樹高 25.0M

ヤマザクラ1
目通り 1.8M
樹高 20.0M

ヤマザクラ2
目通り 3.0M
樹高 15.0M

ヤマザクラ3
目通り 3.0M
樹高 15.0M

ヒノキ
目通り 1.5M
樹高 15.0M

スギ
目通り 2.4M
樹高 25.0M

ヤマザクラ4
目通り 3.0M
樹高 15.0M


「失われた10年」という言葉が経済学
ではあるようですが、これから書くこと
は私なりの言葉ですが「失われた20
年」ということになります。これは遠い
世界のことではありません。静岡市街
から僅か3〜4qの所の山間のことで
す。
と申しますのは、今日の山行で放置
茶畑やキウイ畑がいかに多いことか
また折角植林されたスギやヒノキ林
が間伐もされず倒木が多く荒れ放題
であることか。
竜爪山といえば静岡市民なら誰でも
知っている山で、小学生や中学生の
時一度は遠足等で登ったことがある
でしょう。私も平山や穂積神社から薬
師岳や文珠岳に何度か登ったことが
あります。山頂は東海自然歩道も通
っています。
しかし文珠岳から南の尾根はこれも
市街からよく見えるものの殆ど無名
です。メインルートから外れているた
め偶に竜爪山を縦走する人が通るだ
けのようです。確かに今日も歩いてみ
て「静岡県遭難対策○○」や「南ア
ルプス○○」の小さな黄の道標がい
くつかありました。
またこれも私の感想ですが、市街か
ら北へ10qほどの竜爪山やその南
尾根は黒く見えます。何故かというと
全山スギ・ヒノキの植林だからです。




静岡市がいつから、どんな経緯でこ
の山を入手し植林したかは全く知り
ませんし分かりません。歩いてみて
「市有林」の看板が木に付けられた
り巡回に来ないのか何枚も地面に
落ちたりしているのを見て初めて知
りました。スギの大きさから見て50
年位は経っているのもありましたの
で、入手も50年は経っていることで
しょう。
私は「全山」整備しろとは言いませ
ん。せめて道標のある登山道は倒
木をくぐらなくても通れるくらいにはし
て欲しいのです。それとスギの枯れ
枝がこれもひどいです。今年襲った
台風の影響ばかりとは言えません。
しかし私が思うに今日歩いてみて「
十分材木になりお金になる」様なス
ギも沢山ありました。せめて登山道
を整備して歩き易くするぐらいのお
金は出てくるのではないでしょうか

少なくとも市有林なら市民が見に来
て「これが市有林です」と胸を張っ
て答えられるくらいにはして欲しい
ですね。

さて話を木に戻しましょう。最初に登
山口の桜峠に行きました。そこの看
板では23年8月に東名上ののり面
の工事が終わり歩けると書いてあり
ましたが祠の脇の登山道ははっきり
しません。仕方ないのでリサイクルセ
ンターの方に回り農道を進むとのり
面近くでゲートがあり車は進めませ
ん。のり面の場所はNEXCOの土
地でしょう。どうしても登りたかったの
でフェンスを越えます(登山者用の
通路ぐらいは造って欲しい、というの
はのり面を通らなければ先に行けな
いから)。その先に立派な階段があ
りこれが登山道と勘違いして登りまし
た。階段の上は道が不鮮明となりも
う戻る気はないので放置茶畑の脇
のヤブを這い上がります。30分近く
掛かってしまいました。階段ではない
車道が正解だったようです。しかし
これが怪我の功名と言うことでしょう
か・・。尾根には少し荒れています
が道が付いています。それとカシの
仲間と思われる木とヤマザクラのか
なり太いのを見付けました。標高は
300M以下です。
その先は広い茶畑で上から車道が
見えます。何んだこの道を来ればよ
かったと思っても後の祭りです。帰り
に使うことにしました。尾根の茶畑の
脇を通ると段々スギ・ヒノキ林になっ
てきます。先の台風の傷跡か?倒木
も散見されます。木のベンチの先は


巻き道となります。実は帰りに分かっ
たのですが尾根に取り付く不鮮明な
道がありました。こちらが正解です。
これも後の祭りです。巻き道は最初
はよかったのですが半分を過ぎると
ひどい倒木で、木をまたいだりくぐっ
たりの連続でとんだ山行となってしま
いました。しかしここまで来ると引き返
す気はないので泣く泣く強行突破を
します。出た所が三角点の少し手前
でした。ここから再び尾根の道でしっ
かりしています。スギ・ヒノキのやや
大きな自生とヤマザクラを見付けまし
た。
暗い植林の尾根を進むと815Mピー
クに至るかなり急な斜面を喘ぎながら
登ります。着いた所はこれも全く眺
望のない山頂で山名の標識もありま
せん。これは間違いかもしれません
が何十年前かの記憶で「若山」と言
った様な気がしますが、どなたか教
えてくれないでしょうか?800Mとい
えば立派な山です。名のない山は
寂しいですね※。その先の送電線
の所で引き返しました。
今日は今年最後の巨樹探訪、山行
でした。竜爪山手前の「気になって
いた山」を登った満足感と最初にも
書いた放置茶畑や荒れた山を巡る
寂しさで「ふと日本は大丈夫だろう
か?」と何か複雑な気がした年の瀬
でした。

※お詫びですが1/5広い茶畑の尾
根を歩いているとイノシシの罠を掛け
ている地元の男性に会いました。「
市有林」のことを聞くと「倒木」のある
巻き道の林は「民有林」で「市有林」
は尾根から西側だそうです。また広
い茶畑からから北500M程の所に見
える林道(牛妻の原という所から来て
いる)と広い茶畑の所の農道と繋げ
る工事もその内始まり将来木を切り
出す林道にするようです。と言うこと
で市は色々計画しているようですの
で最初私が書いた市行政への批判
部分は全面的に削除いたします。

2011,。12,29撮影

アクセス

※1/3桜峠登山口であったよく竜爪
山に登る男性の話ではやはり「若山」
というようです。が私が登ったのは「若
山」1つ手前の815Mピークでした。


第二東名で分断された桜峠登山道を捜す
先日は階段Bを登り上部でえらいヤブ
に見舞われたので果たして昔の登山
道はどう付いていたのかとおもいやっ
て来た。
まず先日諦めた桜峠登山口の祠の脇
の道を無理に這い上がる。何人かは過
去に通ったのか薄い踏み跡がある。そ
の先は雑木林で大きなヤマザクラもあっ
た。その先は竹藪で薄い踏み跡を辿り
竹藪を抜けるとフェンスがあって突然第
二東名が目の前にあり道は寸断されて
いると思い元の道を引き返す。
工事終了看板をよく見ると地下道で反
対側ののり面に行けると表示されてい
る。
そこで先日登ったリサイクルセンターの
道に回る。車を止めてゲートの所に行く
と今日は開いていた。農家の人が作業
に開けたのだろう。
地下道を確認すべく階段Aを下りる。下
りると車道がありこの道はどうも下(しも)
から来ている様だ。地下道ではなく高
架で下をくぐり桜峠側の登山道に合流
した。
その後は階段Aを再び登り、Bを過ぎ
200M東ののり面の端に階段Cがあっ

た。念のため車道を終点まで行ったが
尾根に上がる道はなかったのでCに引
き返す。喘ぎながら階段を登る。15分
ほど登るとのり面最上部で登山道はあ
るのではないかと期待したがBの上と同
様ひどいヤブの茶畑で全く歩ける状態
ではなかった。偶々脇のミカン畑で作
業していた男性に聞くと昔は登山者もよ
く来たが最近は見ないという。
私の感想だがこの場所は全くの想像で
すがトンネルにするという工法もあったの
ではないかと思われる。トンネルなら登
山道が無くなると言うことは無かっただ
ろう。しかしトンネルにするには山が低か
ったのか?結局掘削された。NEXCO
も静岡市も昔の桜峠の登山道をなんと
か残そうと努力した様に感じるがのり面
最上部の茶畑多分買収済みで農家の
人も自分の茶畑でなくなったので放置し
たのではないかと推測される。もしそうだ
とすればあとちょっとのことで(多分20
〜30Mであろう)登山道が繋がるのに
現状では極めて残念なことになってい
る。

2011,12,31撮影

 
登山道分断ののり面(南側より撮す)                            切断箇所登山道想像図(北側より撮す)
 
階段A                                       階段B
 
       高架下                              その道の終点に桜峠登山口に繋がる階段がある
 
その50M手前にガードレール切れて下れるかも・・(最悪の場合の選択肢)                          階段C               ・
  
          農道(林道)はあと400M続く                    階段Cの最上部                   登山道は茶のヤブに消えていた
登山道を切り開く 
 
昨日の写真と比べてください                 基本的には尾根に沿って道は付いています
桜峠からの登山道が第二東名工事で
閉鎖され何年が経ったのだろう。大き
な工事はほぼ昨年7月で終わり、今年
の夏には開通するという。上から見ると
舗装も終わりあとラインを引けば走れる
様な感じすらする。
多分10年余りの工事期間中に道はす
っかり分断され廃道に近い状態になっ
ている。NEXCOがそれでも昔の道を
残そうと努力してくれた様だが8月以
降歩いた人はいるのだろうか。
まず本線前後で大きく迂回したり階段
を上ったりえらく遠回りになってしまっ
た。その次ぎに階段上部の茶畑が放
置され全く歩けない状態になってい
た。
そこで今日はボランティアでその放置
された茶畑のヤブを除く作業を行い、
更にそこから奥1q位の間のヤブも一
緒に除いて何とか昔の道を復元、通れ
る状態にすることができた。
手製の道標も付けましたので、一度歩
いてみたいという有志の方は是非挑戦
してみてください。

2012,1,1撮影
宮沢農道登山口から三角点を目指す

農道終点手前茶畑上部よりの竜爪山全景 ここから見た人は少ないだろう
左から三角点、815Mピーク、若山、文珠岳、薬師岳(右肩ちょこっと)、大分離れて帆掛山、離れて高山
  
ヤマザクラ5(頂上より距離で100M下)  目通り3.0M           ヤマザクラ6(同200M下) 目通り2.0M
 
昭和48年開通記念                                 終点手前の広い茶畑
衆議院議員西村直己氏の名が・・・。個人的なことで恐縮だが                                          ・
確か小学校の修学旅行で国会議事堂に行った時玄関で迎えてくれた                                         ・
 
終点の作業小屋                               登山道の様子
                                               2/3位は尾根にはっきり分かる道が付いている。スギの落ち葉がひどい
昨年2回ほど竜爪山の南の若山に則沢
から登るルートがないかと調べたことが
ある。その時は見付けることはできなか
った。
12/29桜峠から登った際三角点近く
の看板に則沢に下りる道が表示されて
いたが三角点から下を覗くと道はある
のかないのかはっきりしなかった。
しかし1/3桜峠で会った男性がその
道を歩いたことがあると言ったので多
分歩けるのではないかと確信した。
1/4則沢に下見に来てバス停100
M手前に谷に沿って林道がありゲー
トが閉められていたので車を止めて歩
いてみた。この林道は宮沢農道とい
う。急坂ではあったが30分ほど登ると
作業小屋のある終点に着いた。目指
す三角点方向に尾根に道が付いて
いたので10分ほど歩いてみた。道は
更に上に続いていたが、ほぼこの道
に間違いないだろう確信したので今
日改めてやって来た。
ゲートは閉まっているのではないかと
ズルをして脇をくぐり抜けようとバイク
できたが今日は沢の改修工事でゲー
トは開いていた。10分くらいで林道の
終点に付く。
登山道はスギの植林帯にゆるやかに
そしてはっきりと付いている。しかしスギ
の小枝や落ち葉がかなりひどい所もあ
る。そこを過ぎると山頂への急斜面で
最初は道もそれなりに付いていたが半
分を越える辺りから益々急になりしかも
落ち葉やまたここの土壌がザレて分か
りにくい。殆ど道がない所もある。ポイン
トは尾根をはずさないことと木にリボン
が結構付いているので見付ながら登る
ことだ。1時間の予定が1時間15分掛
かってしまった。帰りも同じ道を下りた
が45分程掛かった。
木の方では頂上直下でヤマザクラの
大木を2本。

2012,1,7撮影

アクセス
歩く人は月に1〜2名くらいだろう。
この道は平山から竜爪山を登って縦
走する際桜峠に下りないで同じ平山
に下りる下山道として利用すればバリ
エーションも増え面白いだろう。しかし
山頂直下は道が不鮮明なのであくま
で経験者の同伴や自己責任で願いま
す。(健脚向)
お陰様で倒木は除去されました
 
今日は巻き道の”倒木”の状況を見にやって来た。登山道を登ると
上記の写真のようにすっかり綺麗になっていました。どなたか
市に連絡を取ったか私のホームページが少し役に立ったのかもしれません。
いずれにしても工事の方ご苦労様でした。(2012,2,2撮影)
 
何と梯子が!                                            新しい登山道が
上の右の写真の所に歩きやすい様に木の梯子が付いていた。
山を登る人の気持ちが分かる心遣いに感謝したい。
前回ここまで見なかったが倒木のあった最上部は倒木がひどいので
除去はやめその代わり新しい巻き道が付いていた。(2012,2,16撮影)

文珠岳北斜面のブナ  
 
       ブナ6(最大)                           ブナ1、矢印にも大きなものが見えたが急斜面で近づけない
 
ブナ2                      ブナ3
 
ブナ4                             ブナ5
  
最初に見付けた細身のブナ                  ヒメシャラ1                  ヒメシャラ2 いずれも径15p
 
5分ほど登った所は倒木が多い                 20分ほどの所に沢がありやや危険、ロープが頼りだ
 
その上は登山道崩落                          仮設の道とロープが付いているがやや危険だ
                                         (もう少し大回りの)もっといい道を付けてもらいたいものだ
 
急な斜面であるが小刻みのジグザグが付いているので歩きやすい                          900M付近のお地蔵さん     
 
分岐の尾根です。東海自然歩道の道標                    帰りは南尾根を下り送電線の所で引き返す。背後は若山

その上の美林です。静岡市市有林と思われます
 
10時過ぎに山頂に到着。挨拶は”おはようございます”でした                山頂西にある径10Mの巨大な反射板

少し霞んでいましたが南アルプスがよく見えました。真ん中聖、右赤石

山頂北斜面の貴重な自然林です。ブナはここにありました
静岡市葵区則沢
文珠岳北斜面

ブナ1〜5
目通り 1.20〜1.35M
樹高 15.0M

ブナ6
目通り 1.5M
樹高 15.0M
樹齢は100年程度と思われる

今日はまだ一度も登っていない竜爪山
南尾根の若山に登ろうとやって来た。
朝8時頃家を出て8時30分には則沢終
点の登山口に着いた。こちらは平山口
に比べ数%に過ぎない。他に2組がい
た。
全山スギ・ヒノキの植林帯である。以前
下見をした時倒木が多かったがすっか
り片づけられていた。その代わり沢の所
とその上の道崩壊箇所の迂回路がや
や危険であった。その上は市有林と思

われるが綺麗に間伐されていてこれな
らスギ・ヒノキの植林帯も気持ちよく歩
ける。
東海自然歩道との分岐の尾根はかな
り文珠岳山頂に近かった。若山に行こ
うかどうか迷ったが若山に行くには20
0M程の下りと登り返しがあり、無理は
したくないので急遽文珠岳の登頂に
変更。文珠岳はそれこそ薬師岳経由
で45年前の学生の頃一度来たきりで
ある。殆ど覚えていない。勿論樹木の
見学の趣味などあろうはずがない。
山頂は大勢の登山者がいて賑やか
だ。また次から次ぎへとやってくる。軽
く食事をとり北斜面を薬師岳の方に下
る。意外やそこには広くはないが自然
林の林が残っていた。カエデやイヌ
シデ、リョウブそしてクリなどの木があ
った。「ブナ」はないかな?と捜すと
目の前にブナらしい細い木が立って
いた。すかさず落ち葉を拾う。正しく
「ブナ」だ。これは私の勝手な決めつ
けであったが北の真富士山にはある

のに竜爪山にはブナはないのではと
思っていたが竜爪山にも僅かに残っ
ていた。海抜1000Mを超す温帯林
である証拠だ。
鞍部に向けて更に下ると径40〜45
pのものが数本あり、登る際一緒に
なった登山者が鞍部にもっと太いの
があると教えてくれた。他に細いがヒ
メシャラも見付けた。昨年穂積神社
東の帆掛山中腹でもう少し太いのを
見付けて以来2本目だ。竜爪山の
ヒメシャラも貴重なものだ。
帰りは南尾根を送電線の所まで下っ
てみたが、若山ははるか南で、若山
はどうも鯨ケ池の方から登った方が
良さそうだ。計画を変更してとんだ”
宝もの”に会えたと言う思いがした。

2012,2,5撮影

アクセス
2ケ所やや危険な所があります。山頂
まで1時間15分位、標高差500Mで
す。
近くて遠い山が「近い山」になりそうだ
 
ルート概念図(堂白平から撮す)                        最初の難関 沢の丸太橋
                                               6月の台風でこの橋は流されてしまいました(下記写真ご覧下さい)
 
急な所には階段が                       枯沢でザレている所が2箇所
 
≒735mの尾根に出る。すぐ側に東海自然歩道の道標とベンチ                    その近くの最近間伐された場所          ・
                                                   切られた材が散乱し”ゴミ”になっている。切るだけ?折角の”美林”が台無しだ
                                                何十年も残ってしまう。こんな仕事しかできないのだろうか?
                                               則沢登山口付近は綺麗だったが・・。
山の楽しみ方は年齢、技量、考え方に
よって様々だろう。危険を冒してまで登
るロッククライミング、アルプスなど300
0M級の山、○○名山、里山、沢登り、
藪漕ぎ、獣道歩き、道のない山のルー
トファインディング、山の写真を撮りた
い人、富士山の写真を撮りたい人、人
が多く集まる山に登りたい人、寂峰に
登りたい人、グループ登山、ツァー登
山、単独行、山岳スキーをしたい人な
ど。
私は樹木見学を中心に置き、野草観
察、野鳥観察と山登りを組み合わせ
て歩いている。従って写真を撮るのに
時間は掛かるし、人の尻を見て歩きた
くなくどちらかというと人が歩かない道、
人が余り来ない山=寂峰が好きだ。
標高も2000M以下になる。
そんな人の来ない山に若山がある。
竜爪山に比べれば100分の一だろ
う。殆ど人に会ったことはない。
今日は林道則沢線の終点に来ると、
市有林の伐採に来ている森林組合
の人がいて若山へのルートを話し合
う中で西に真っ直ぐ行く道が沢の所
で以前見た時橋が流されていたと聞く
と、橋はちゃんと付いているという。そ



の道を登れば若山に最短なのだがと
言うと、中部電力の送電線巡視路で
どこまで歩けるか分からないし作業用
登山道なので余りお勧めはできない
がと話したので橋の見学を兼ねて行
ってみることにした。
橋の所に来ると確かに丸太の橋が2
本付いていた。流されたのを復旧した
のかもしれない。何とか歩けそうなの
で慎重に渡る。その先は巻き道になっ
たりやや急な所は階段が付いていて
歩きやすいし、2箇所枯沢でザレてい
る所もあったがどちかというと山道とし
てはよい方だ。危険な箇所があるの
ではないかと思ったがそのような所は
なかった。中部電力が年何回かある
この上の送電線の点検に市有林に許
可を取って道を付けたのかもしれな
い。登山口にも尾根にも途中にも一
枚の道標もないが、この道を登山者
が利用できれば若山も近くなるし竜
爪山のバリエーションも増えてどうだ
ろうか?ガイドブックにも登山道とし
て記載されていないかもしれない。
善良な登山者は山を荒らすわけで
もなくまた土地は多分市有林なので
利用を図る様に尽力をお願いしたい



ものだ。
登山において「送電線巡視路」の扱
いはどうなるか知らないが、(山中湖
村の高指山の近くでは「事故につい
ては責任を持ちません」の電源開発
公団の貼り紙がしてあったと思う。私
見では歩いていけないと言うことで
はなく責任の取り方だろう)、恐れる
のはこの道を歩くことによる「遭難」だ
ろう(危険な箇所はなかったが・・・。)
現状では「自己責任」でと少し後ろ
めたい気持ちで歩かなければならな
いのは残念だ。
最後に尾根にかなり近い所でミソサ
ザイの囀りが聞けたのは幸運であっ
た。竜爪山山系では初めてだ。

2012,3,15撮影

アクセス
文中にも書いたがあくまで自己責任
で。
桜峠方面からのルート、文珠岳から
のルート、それと牛妻の東海自然歩
道からのルートがあるが、この道を使
えば尾根まで1時間、若山まで30分
で時間的に1時間は短縮されるだろ
う。

登山道の修復について

文珠岳中腹沢の所のロープは全て真新しいものに付け替えられていました
(2012,111,10)

忘れられた道 則沢口旧登山道のウラジロガシ 

ウラジロガシ1
根のものすごい生命力が迫ってくる。この木は幹・枝を見るより普通地上に出ていない根を見る木かもしれない

ウラジロガシ2 左奥に1が見えます

左ひこばえの葉 右2枚落ち葉
 
前回旧登山道があると分かった道標です          林道終点 10台くらい止められます
                                  直ぐ側の沢の水は凄く冷たいです
 
旧登山口の脇の大きな堰堤。車は3台ほど止められます                         歩き始めの登山道
 
歩き始めの登山道                        斜面がきつくなり道がザレる所にはロープが
 
石の道標 右道白山道 左文珠山道                  小さな土石流で寸断された箇所  
昔ここから上の道白平(道白山)に行く道があったのかもしれない         左下に下るのがよい様だ              ・
微かな踏み跡があるが今は歩けるのだろか?                                          ・
 
途中大きな堰堤がありました                   朽ちかけた木の橋
 
ウラジロガシ上の美林                           その上には石垣が続きます。昔造った堰堤でしょうか?
                                 手作業の気の遠くなる様な労力だっただろう

この橋を渡ると林道終点に出る


所に則沢への黄色い道標があるの
に気が付いた(写真参照)。というの
は林道則沢線ができたのは今から
30年程前の様であるが、それまでは
この旧登山道が唯一とも言える道で
あったのだろう。道白禅師が道白平
にこもって修行したのは今から400
年以上と考えると古道とも言える長
い歴史があったはずだ。
しかし林道が開発された以降は地
元の人にもまた登山者にもこの道は
忘れられてしまったのだろう。偶に通
ると1台、多分登山者の車と思われ
るが僅かな”登山愛好者”のみ訪れ
る道となっていると思われる。私なぞ
こんな道が残されていることすら知ら
なかった。
今日はそんなことでどんな道だろうと
やって来た。登山口は最後の集落か
ら林道を1q上った大きな堰堤の所か
ら始まる。
堰堤の脇を上り茶畑の真ん中を通っ
て奥に進む。最初は歩きやすい道だ。
進むにつれて沢に落ち込む斜面に道
が付いている。所々ザレてしかも細い
道で谷側に傾斜している。少々危険
だ。そんな所には虎ロープがついて
いるので何とかクリアできる。そんな場
所が6〜7箇所あった。途中にはこれ
は驚きで感動したのだが石の道標が
建っていた。100年位前のものであろ
うか?この道が遙か昔から歩かれてい
たことの証拠だ。大きな堰堤も2〜3箇
所あった。広い道のないこんな奥によ
く造ったものだ。

段々沢が近づき周りがスギ・ヒノキの植
林帯となった。その直ぐ先に顔を上げ
ると大きな木が立っていた。またふと
周りを見回すと直ぐ南にこれは何と表
現したらいいのだろうか?根が大きな
岩をヘビの様にはみ幹はその上で何
本かくねりながら上に向かっている。今
日は大きな木には会えないだろうと思
った矢先の予期せぬものすごい光景に
驚くと共に大きな感動を覚える。
早速木の同定を行う。最初は樹皮から
アラカシかな?と思ったが落ち葉を拾
うと似ているがやや細身だ。木に近づく
と幹に僅かに縦の切れ目があり途中か
ら僅かにひこばえが出ていた。その葉
を採取しよく見ると葉厚は薄い。総合的
に見てウラジロガシの様な気がする。更
に個人的な感想を言わせてもらえば是
非市の天然記念物位には指定して欲
しい木である。この木の所から500M
位登った所が林道終点であった。帰り
は林道を歩いて下山する。

2012,2,10撮影

アクセス
木だけ見たいなら終点から下れば10
分くらいだ。
林道終点まで最初は1時間くらいで歩
けると思ったが2時間掛かってしまった。
標高差で300M、距離で4q位はある
だろう。
文中にも書いたがロープを掴まないと危
険な箇所が何カ所かあります。
...................................
静岡市葵区則沢
旧登山道

ウラジロガシ1
根回り 5.0M
樹高 15.0M

ウラジロガシ2
目通り 3.0M
樹高20.0M

先日文珠岳に登った際林道終点の
登山口を少し入った鉄の橋を渡った
中電巡視路の橋は流されていた
久し振りに来るとここにあった丸太橋は
流されていました。6月の台風の大雨
で流されたと思います。
この沢は普段は余り水は多くありません
が大水になると沢が狭く「鉄砲水」にな
るようです。
確か昨年の9月の台風の時にも流され
復旧したばかりです。
今は仮設のロープが張られ何とか歩け
ますが少々危険です。
巡視路で正式な登山道ではないので
余り文句や要望は言えませんが、あれ
ばこの登山道は大変便利なので恒久
的な橋が欲しいところです。

20122,7,10撮影、12記

若山のイロハモミジ 
 
ベンチ横のイロハモミジ                     その落ち葉

若山直下、巻き道手前の美林。静岡市市有林です
 
巻き道はありがたいのだが道が細いのが難点だ           桜峠から初めて見る道標(道標の少ない山だ)
 
東海自然歩道と交差、若山(左方)との分岐、右方は文珠岳へ                  東方はは竜爪山山系では貴重な自然林
 
分岐から10分で若山山頂。東海自然歩道が通っています               その横のベンチ。流石東海自然歩道です
全山植林帯で倒木も散乱して少し味気ないのが残念です                                     ・
静岡市葵区則沢
若山

イロハモミジ(多分)
目通り 1.5M
樹高 15.0M
モミジの成長は遅いので樹齢は200
年くらい経っているかも・・・。

今日は先日登るはずだった若山に南
側の下(しも)から農道を上り広い茶畑
に車を止めて歩き始める。
638M三角点下の倒木地帯を無事過
ぎ740ピークと送電線を過ぎ初めて若
山に近づく。微かな小雪がチラホラす
るが風もなくまずまず穏やかだ。
尾根に取り付くと思ったが道は巻き道
で細い道が20分ほど続く。欲を言え
ばあと10p広くしてくれたらなあと思
いながら慎重に足を進める。その先に
ベンチが見え東海自然歩道の道標が
建っていた。ここで食事をする。
少し寒くなってきたので今日の目的の
若山に向かう。山頂は直ぐだった。念
願の若山に登れて気分は上々だ。
高山まで竜爪山山系は尾根続きで歩
けるが来てみると別の山とも考えられ
る「近くて遠い山」だった。竜爪山は
大賑わいだが高山と並んで寂峰といえ
る。静かな山を求める人にはいいが、
1人にも会わない植林で暗い山道の
山は人によっては寂しくなってくるかも
しれない。

2012,2,16撮影

アクセス
往復5時間掛かってしまった。

則沢白髭神社のタブノキ他
 
タブノキ1                                       タブノキ2
   
イヌマキ 木の股に何やら箱がおいてある                                  左・明治23年の銘が
静岡市葵区北沼上
白髭神社
※行政区は則沢ではなく北沼上

タブノキ1
目通り 5.0M
樹高 25.0M
県下でトップクラス
樹齢は200年以上だろう

タブノキ2
目通り 4.0M
樹高 10.0M
根元からの幹1本が枯れている
かなり斜めに生えている

イヌマキ
目通り 3.0M
樹高 15.0M
イヌマキとしては太い方

今日は則沢にある神社にやってきた。
対岸の火の見櫓公園から神社は見え
るが、鳥居の近くにやや太いイチョウ
が見えるが、上の方に見える大木が
どの程度で種名も何か分からない。
来るまでは神社名も分からなかった
が安倍川流域に多い白髭神社だっ
た。
かなり古い神社と思われるが、残念
なことに余り手入れはよくなく、しかも
昨年の台風の影響か倒木がまだ片づ
けられていなかった。(建物はちゃん
としています)
社殿裏の石の階段を登る。枯れ枝が
散乱している。登り切った右上に大木
が見えた。樹皮の感じからタブノキに
間違いないだろう。タブノキとしては県
下最大級だ。その下に斜めに生えた
タブノキがもう1本。更にその下にイヌ
マキの大木も立っていた。木を見る限
りスゴイ神社だ。明治23年の石の社も
あり賑った往時が偲ばれるが歳月は
無常と言うことのようである。

200012,2,22撮影

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