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笹山の大ブナほか 
 
ブナ6                       大ブナ7
 
 大きなウロのシナノキ2                   ブナ8

ブナ9


登山口より200M付近にはオオイタヤメイゲツ
の大木が何本かあります

同、その付近のモミ(目通り2.3M)

 

山頂。ベンチと山頂の道標がある。
天気は悪くなかったが、霞んでいて遠くの
山はボケていた。何かもの憂い本当に静か
な山頂だった。

牛首峠登山道入口。駐車できます
静岡市葵区井川
笹山
地図は31本の項の井川峠登山口
先の大ミズナラ、大ブナ合着樹の
項をご覧下さい

ブナ6
目通り 2.4M 実測値
樹高 20.0M
山道沿い

大ブナ7
目通り 3.3M 実測値
樹高 25.0M
25M入る。姿が美しい

ブナ8
目通り 2.3M 実測値
樹高 15.0M
山頂近く、山道より10M入る
姿が美しい

ブナ9
目通り 2.1M
樹高 15.0M
ブナ8より15M下

シナノキ2
目通り 3.9M 実測値
樹高 10.0M
目通りは右のひこばえを含めた数値
根元から5M上まで中心部がそっくり
空洞のウロ、しかし葉を付けている
安倍奥の東山稜を歩く人は多いだろ
うが、西山稜を歩く人は今は少ないだ
ろう。その1つに笹山1763Mがある。
笹山は一体どんな山だろうか?昔一
度だけ井川峠から途中まで歩いたこと
がある。今は林道が近くを通り、牛首
峠に道標があったのでそこから登るこ
とにする。
道は尾根に付いている。それも非常
によい道でしかも幅が1〜2Mもある。
取っ付きは少し急であるがそれを過
ぎればのんびりハイキングである。尾
根の幅が広く二重尾根というか危な
い所は1カ所もない。大体が自然林
で下はミヤコザサで、ブナ、オオイタ
ヤメイゲツ、モミ、カラマツ、アカシデ
などが多く、特に中間の尾根の東側
はカラマツであろうか?植林されてい
るのは意外であった。
特に所々にブナの大木が見え、その
中でも大ブナ7は立派なものだ。この
近くで安倍奥では初めてニホンジカ
が逃げていくのを目撃した。

2010,6,2撮影

アクセス
のんびり登山で、登り約1時間、下り
約30分でした。頂上より県民の森
方面への下る道もあった。こちらの
方が距離は短いと思う(捜せば林道
に道標があるはずだ)。


登山道の東はカラマツか?植林されています

笹山付近の林道より見る左青薙山、右青笹山か?(やや望遠で撮す)
サラサドウダン?を追加

サラサドウダン?
 
登山道入口の案内                        ベンチの後ろに幼木のミヤマザクラの花が咲く
サラサドウダン?
目通り 0.9M
樹高 5.0M
地図は31本の項の井川峠登山口
先の大ミズナラ、大ブナ合着樹の
項をご覧下さい


山頂より牛首峠方面に尾根を100
Mほど下った所に斜めに生えてい
る木があった。最初は鱗片状に剥
がれる幹の肌からシナノキと思った
が生えている葉を見たら輪生状の
小さな葉でサラサドウダンによく似
ている。しかし花は咲いていなかっ
た。サラサドウダンなら肌がもう少し
滑らかなのではないかと思うが、こ
の位の古木になると肌が鱗片状に
なるのであろうか?決して大きくは
ないがサラサドウダンとするなら最
低この位になるには100年は経っ
ているのではと考えられる。

アクセス
先日牛首峠より笹山に登ったとき
山頂より林道に下りる道の道標が
あった。今日は林道から登ること
にする。
登山口は林道の両側が広く駐車
場になった所に、ベンチに白いペ
ンキで笹山と書かれた所にあった。
山頂まで0.6q、登り30分、下り
15分であった。

2010,6,9撮影





今日も霞んでいたが先日よりも少しよかった。山頂の南には右端に井川湖とその上に
七ッ峰、左端には林道で通ってきた井川峠、勘行峰、三ッ峰の緩やかな尾根が続く。
笹山は登山としては少し物足りなさを感じるかもしれないが景色はすがすがしさを感じ
させてくれる山だ。それと笹山は名前のごとく林道の登山口から山頂まで登山道の周り
はミヤコザサであろうかずっと写真下方のようなササが生えている。

やはりサラサドウダンでした
 
 
1つぶら下がっている          5〜6つぶら下がっている

前回は花が咲いていなかったので
サラサドウダンの確信が持てなかっ
たが、2週間経ち来てみると僅かに
花が咲いていた。確かにサラサドウ
ダンだ。
この木は肌に苔が付き斑になって
幹が剥がれているようにも見える。

2010,6,21撮影

近くの別の木の花(拡大写真)






牛首手前のミヤマザクラ
 
                                          拡大写真
静岡市葵区井川
牛首手前
地図は31本の項の井川峠登山口先
の大ミズナラ、大ブナ合着樹の項を
ご覧下さい

ミヤマザクラ
目通り 0.75M
樹高 15.0M
2本はこの程度、もう1本は小さかっ


笹山に登った後時間があったので
林道を奥に進む。
先日枯死寸前の大ブナがあったす
ぐ先に小さな白い花を付けた木があ
ったので車を止める。初めて見る花
で直感的に図鑑で見たことのあるミ
ヤマザクラではないかと思った。
拡大写真を撮り家に帰って図鑑と照
らし合わせると図鑑の写真と同じ花
であった。図鑑によれば日本各地
の深山に生え、北国に多いと書いて
ある。花弁は5枚で小さな花が5個
ほど固まって咲いている。葉は重鋸
歯でマメザクラに似ているように思う。
付近にはこの木を含めて3本あった。
どこにでもそうある木ではなさそうだ。
標高は約1600Mである。大木では
ないが初めて見る木で珍しいと思わ
れるので載せることにした。

2010,6,9撮影

6/21笹山〜井川峠を歩いた時、
笹山山頂近くや尾根周辺にもよく見
れば所々に生えていました。この周
辺には多いようです。


山伏(大笹峠手前)の大ブナ、シロヤシオ

大ブナ10

その根元(直径1Mはなかった)

すぐ側の雨量観測所
 
開花直前?のシロヤシオ?(望遠で撮す)シロヤシオでないかもしれません     満開のシロヤシオ(望遠で撮す。ボケてしまいました)
静岡市葵区田代?
大笹峠手前
地図は31本の項の井川峠登山口
先の大ミズナラ、大ブナ合着樹の
項をご覧下さい

大ブナ10
目通り 2.7M
樹高 20.0M

大笹峠の700M手前の左斜面に
大木が見えた。葉の付き具合から
ブナではないかと予想し斜面の
笹藪を這い上がり根元に来ると正
しく大ブナであった。この所は標
高約1790Mでかなり高標高であ
り近くにブナがないわけではない
がこの1本だけいやに大きい。
この先の崖の上に白い花と紫
の花が咲いていた。シロヤシオ

とトウゴクミツバツツジだ。以前
ある登山のHPで大笹峠から山
伏の尾根にシロヤシオが咲い
ているとの記載があったように記
憶していたがこちらの尾根も工
事中のガレ場まで登って見たが
あるのはトウゴクミツバツツジとま
だ花の咲いていないサラサドウ
ダンだけであった。
とすると山伏のシロヤシオはこ
の大ブナ10の辺りのことを言っ
たのであろうか?
今日は朝方までの雨も上がり
霧が心配されたが山はいい天
気でなによりであった。

2010,6,9撮影
アクセス 注意!
6月初めに雨畑寄りの長畑という
所で崩壊があり全面通行止めと
なっています。復旧の目途はは
立っていないとのことです。
山梨県側からのアクセスはでき
ませんので、行かれる方は静岡
県側より行ってください。
(2010,6,23早川町役場確認
済)

山伏(田代分岐手前)の大ブナ、シロヤシオ
 
大ブナ11                                     その二股に分かれた根元(望遠で撮す)

シロヤシオとトウゴクミツバツツジ(望遠で撮す)

シロヤシオ(望遠で撮す)
静岡市葵区井川
林道の田代分岐手前
地図は31本の項の井川峠登山口
先の大ミズナラ、大ブナ合着樹の
項をご覧下さい

大ブナ11
目通り 3.0M
樹高 10.0M

この場所は往きにすぐ側で岩の上
から逃げるニホンジカを見た所であ
る。シカといえば今日はシカデー
で3回も見た。1回はリバウェルスキ
ー場手前2qほどの所で林の中を
逃げていくのが目撃された。2回目
は百畳峠先の尾根を逃げていく個
体だ。それに引き替え先日2回目
撃したカモシカは今日はいなかっ
た。
この大ブナ11は大笹峠より1.3q
ほど手前の崖の上に立っている。
シロヤシオを捜しているときに見つ
けたものだ。崖の上30Mにあるの
で近づかなかったがかなり大きい
のではと感じられた。シロヤシオ
やトウゴクミツバツツジも4〜5本見
つけることができた。崖の上にある
ので近づけないのが残念である
が・・・。

2010,6,9撮影

大日古道の大ブナ 極く軽いハイキング
 
                 ブナ                          大ブナ
 
大日堂跡のスギ
静岡市葵区井川
大日古道

ブナ
目通り 2.4M 実測値
樹高 15.0M

大ブナ
目通り 3.0M 実測値
樹高 25.0M
安倍奥でこれだけのブナの巨木
は少ない

スギ
目通り 2.3M 実測値
樹高 25.0M




・                    ・
今回の見学の目的は3つあった。1つは
大日古道にどんな樹木があるか、2つは
富士見峠にあった大日古道の看板の「
この大自然の中にとてつもない歴史が
潜んでいる」との刺激的な中身を知りた
いこと、3つは先にも少し書いた46年
前高校の時大日峠に来た記憶を辿り
確かめたいたいこと、である。
まず樹木から。大日駐車場に車を止め
て尾根に取り付く。その前にこの駐車
場はかなり広い。そしてそこにあるトイ
レは水も出なければ使うことができな
い。少々がっかりしてしまう。尾根を20
0M位いった所にまずブナが現れた。
そのすぐ先に大きなブナが立ってい
た。実測するとジャスト3Mあった。こ
のブナは凄い。木に樹木ラリーとか樹
木ハイクとかの看板が付いている。ど
んな遊びをするのだろうか?
そのすぐ先に窪んだ所があり大きなス
ギが立っていた。大日堂跡だ。すぐ近
くで大勢の子どもの賑やかな声が聞こ
える。50Mほど行くと大きな広場=ピ
クニック広場というらしいがあって30人
ほどの小学校低学年の生徒が先生の
話を聞いていた。
大日堂跡までの尾根は西が自然林で
ブナ、ミズナラ、モミ、ツガ、クリなどが
生えている。東はスギの植林であるが
間伐もされていなく昼でも真っ暗だ。
その先の大日峠までは西も東も所々自
然林で所々スギの植林がされていた。

2010,6,16撮影

アクセス
大日駐車場から大日堂あとまで10分、
更に大日峠まで20分
大日古道を歩く
   
尾根の道はこんな感じです                     所々にこんな看板があります         大日堂跡の説明文。昔ここに間口4間の
                                                               建家があり石造の大日如来像があったという
                                                               今は井川の大日院に安置されているという
    
大日古道には今はないが随所に小さな石造の観音さんあったようだ。風化したのか持ち去られたのか流されたのか?
大日堂跡が終番の三十三番で左右に同じ番号の観音さんが安置されていたらしい。富士見峠の看板に写っている石仏はどこにあるのだろうか?

 大日堂跡は昔の「古道」の雰囲気が漂う
  
古道口坂本寄りは300M位下で道が崩壊し歩行できず
100M下にはフェンスが・・・     更に200Mほど行くとロープが・・・         その20M先は谷で道が10Mえぐられ通行できず、引き返す

富士見峠と同じ字体の看板がピクニック広場にありました
どうも「とてつもない歴史」とは家康の「お茶壺屋敷」を指しているようです

お茶壺屋敷の説明文(ピクニック広場にて)
この漢字小学生は読めるかな?

実際にお茶壺屋敷があったところ

平成15年復元の屋敷(中は見えず、どのような・・・)

ピクニック広場の全景
木の下に小学生が30名ほどおりました。昼寝もいいし夏は涼しいでしょうね・・・。無料で使えるのでしょうか?

ピクニック広場から真西に見える左大無間山、右小無間山、ここより1000M以上高い

休憩所やトイレがありますが、設備は古いです
車も止められます。大日堂跡へは50Mです
大日古道を尾根伝いと口坂本寄りを歩い
てみた。県民の森に行くとき素通りばかり
していたので、歩いてみて私なりに勉強
にはなったが、看板にある「とてつもない
歴史」から言えば少し期待はずれの感も
否めない。市財政が厳しいことは分かる
が設備面が古い感じがしてもう少しお金
を掛ける所は掛けて欲しいという気がす
る(たとえばトイレや水道など)。県民の
森は宿泊対象、こちらは日帰りという違
いはあるにせよ、このままでは県民の森
に人気が行ってしまうだろう。案内板など
もペンキがはげてしまっている。こんなも
のは余りお金がかからないはずだ。
石仏なども見た限りでは1体もなかった。
どこから勝手に持ってくるわけにはいか
ないだろうが「古道」に付いて廻るものの
ような気がする。
それと口坂本に下りる道は崩壊し通れな
かった(通れないと言う表示もなかった)。
口坂本から井川まで全部歩いてみたいと
いう人も必ずいるはずだ。それとも尾根の
近くだけを歩きなさいと言うことだろうか?
でも大自然の雰囲気は素晴らしい。コマ
ドリも鳴いている。信州ではよく聞くが安
倍奥では珍しいカッコーを初めて聞いた。
このプラス面を考えればマイナス面もカ
バーしてしまうだろう。いずれにしても期
待半分と言う所であろうか(少々辛口にな
ってしまいましたが・・・)。
さて46年前の記憶であるが、記憶が「大
日峠」とばかり思っていたが、「大日峠」と
「大日古道」が違うことが分かった。大日
峠はお茶壺屋敷跡先10分位の先にあっ
たが、どうも来たのは大日堂跡だったかも
しれない。そこは雪の積もる平原で小さ
なハンノキなどの灌木が生えていた。す
るとピクニック広場辺りであっただろうか。
それとも屋敷跡の近くの今はスギ林にな
っている平らな辺りであっただろうか・・・
・?









笹山〜井川峠の大ミズナラ、大ツガほか 楽そうで意外と距離がある
 
          ツガ 密な枝を左右に大きく広げている珍しい樹形                     ミズナラ かなり斜めに生えしかも根元に縦の空洞がある          
  
ブナ12                            ダタケカンバ この辺りはダケカンバの大木が多い
  
ダケカンバ                           手前ブナと連理のダケカンバ
  
 ブナ13 幹が3本に分かれています                     大ミズナラ 尾根から少し下がった所にあります。樹冠に傷みがきています

大ツガ 終焉の時を迎えつつあります

樹冠から落ちた枝が根元に散らばっています

井川峠下のツガ。下の枝2本が蛇のようにくねっている↓これは本当に
珍しい

近くのモミ(目通り2.4M)

近くのモミ(目通り2.4M)

井川峠脇のダケカンバ

プレートの付いたタケカンバ(目通り2.25M)


プレートの付いたモミ(目通り2.15M)

笹山から少し下り木が途切れ笹原になって山頂が見える所


広い尾根に広い道が付いています
下はミヤコザサにモミ、ブナ、カラマツ、オオイタヤメイゲツ、他の灌木が生えている。この先ダケカンバがかなり生えていた
写真の場所は明るいが、ブナやダケカンバの大木の所はかなり暗くなっている
  
笹山下の深紅のチチブドウダンの花      鈴なりのサラサドウダンの花                 初めて見る黄色い花のウツギ↑。キバナツクバネウツギ?
   
笹山山頂に僅かに咲いていた花(種不明) 暗い樹林の地面からのぞくギンリョウソウ 林道の林縁に咲くマムシグサ
よくは分かりませんがヒゲネワチガイソウ                           偽茎の模様がマムシに似ているという
かもしれません。                                        花はマムシというよりコブラのよう・・・        
 
ただ1本見つけたシロヤシオ(笹山下) ヤマツツジ(林道及び尾根にて)
別名マツハダのごとく松のような肌    里山に比べると2ヶ月遅れの開花


井川峠

林道から歩いた右尾根を振り返る
静岡市葵区井川
笹山〜井川峠

ツガ1
目通り 2.2M
樹高 15.0M
恐ろしく姿形が美しい

大ツガ2
目通り 3.0M
樹高 10.0M
樹冠の傷みがひどく終焉を迎えつつある

ツガ3 
目通り 2.1M
樹高 15.0M
以前も撮影、掲載済み

ミズナラ6
目通り 2.4M
樹高 15.0M

大ミズナラ7
目通り 5.0M
樹高 10.0M
この木も樹冠が傷み始めている

ブナ12
目通り 2.1M
樹高 15.0M

ブナ13
目通り 3.0M
樹高 15.0M

ダケカンバ
目通り 2.1M
樹高 20.0M

ダケカンバ
目通り 2.1M
樹高 15.0M

梅雨の合間をぬってまた樹木見学に
やって来た。天気は上々だ。
富士見峠まで来ると道路脇の登山道
を先生に引率された小学生が元気そ
うに歩いている。先日行った大日古道
のピクニック広場辺りへ行くのだろうか
?遠足か自然観察か、小さい頃のこう
いう体験が大切だ。
今日は笹山からまだ歩いたことのない
井川峠間を目指す。どんな樹木が現れ
るのだろうか?それと山行を繋げたいと
いう気持ちもある。
笹山に来るといい天気であるが井川湖
は霧の中にうっすらと見えるだけだ。こ
こに住み付いているのかコマドリがしきり
にないている。前回来たときは鳴いてい
なかったヒメハルゼミ?がうるさいくらい
に鳴いている。そんな一時を楽しみなが
ら食事を取った。

井川峠に行く前に前回はっきりしなかっ
たサラサドウダン?を見に行く。今日は
幸い僅かに乳白色の花が咲いていて
確かにサラサドウダンであることが確認
できた。
井川峠側へはまず急勾配の下りがある。
下りきった所に枝を密に付けた姿形の
美しいツガが立っていた。枝が傘のよう
に枝垂れている。こんなツガは初めてだ。
少し行くと樹林が切れそこにミズナラ6や
ブナ12が立っていた。また近くに花を付
けたサラサドウダン、チチブドウダン、黄
色い花のキバナツリガネウツギ?が咲い
ていた。黄色いウツギは初めてで家に帰
って図鑑を見ると黄色いウツギは5〜6種
あり確信は持てないがキバナツリガネウ
ツギに間違いないだろう。チチブドウダン
も予想外で安倍峠以来だ。さらに近くに
シロヤシオが1本立っていた。笹山では
初めて発見した。花期は過ぎていたの
で咲いていなかったが5葉で木の肌から
間違いはないだろう。
この先は幅の広いなだらかな尾根で原
生林の中を進む。ブナやモミが濃い所、
ダケカンバが濃い所などある。そんな所
は暗い森になっている。道標の地図に
中間地点にアツラ沢の頭という所が載っ
ていたが見落としたのか確認はできなか
った。
かなり井川峠に近づいた頃道から10M
下の斜面に何やら大きな木が立ってい
た。ミズナラだ。根元近くで5本位に幹が
分かれている。目通りをどう計ってよいか
分からないがとにかく大きい。しかし樹冠
には傷みがきていた。
峠の前に2つのピークが待っていた。最
初の所にこれも終焉を迎えつつある大き
なツガが立っていた。自身の枝を根元に
散乱させている。この斜面に花を付けた
チチブドウダン、サラサドウダン、キバナ
ツリガネウツギ?が立っていた。
そして数回来た井川峠に着いた。小休
止を取る。笹山まで直線距離で2qであ
るが意外と長く感じくたびれてしまった。
峠のすぐ脇に大きなダケカンバが立って
いる。
林道に下り始める。前回見た大きなツガ
を写真に撮り、その先にも大きなモミが
2本あった。道は木の階段の付いた広い
道だ。木の下の小灌木は伐採したのか
いやにすっきりしている。これでは「自然
」とは言えないだろう。プレートの付いた
ダケカンバとモミがあった。15分で林道
に付いてしまった。

2010,6,21撮影

アクセス
笹山−井川峠間は2時間位みておけば
いいだろう。4つほど小ピークがある。
原生林の中をいい旅ができた。


井川峠〜勘行峰を歩く
その1 ブナほか 極く軽いハイキング

ブナ1 プレートが付いている

ブナ2                       ブナ3                      ダケカンバ

ブナ林の看板 ここにはブナ2、3があり特にブナが多かった

尾根近くに遊歩道というか1M以上の歩きやすい登山道が付いている
林道のある井川側はなだらかであるが安倍川側はかなり斜面が急勾配に落ち込んでいる
こんな感じの尾根道を蝉の声を聞きながら下ってゆく・・・・




富士見峠はかなり遠い

ベンチのない休憩所
静岡市葵区井川
井川峠〜最初の分岐

ブナ1
目通り 2.55M
樹高 15.0M
プレートによる

ブナ2
目通り 2.4M
樹高 15.0M

ブナ3
目通り 2.1M
樹高 15.0M

ダケカンバ
目通り 1.8M
樹高 20.0M             .
はっきりできるかどうか分からないが
勘行峰までの尾根道を縦走したくな
ってきた。距離がどれくらいあるか分
からないが、5q前後であろう。勿論
飛ばせば1日で歩ける距離ではある
が、余り無理はしたくないし、楽しみ
ながら歩きたいので3回位に分けて
歩くつもりだ。林道の登山口に置い
た車を拾う都合もあるので・・・。
今日は井川峠より南を目指す。最初
のピークに姿形の美しいブナ1が立
っていた。この辺りでは最大だ。山
頂より少し下ったところにブナ2、3が
立っていた。このブナも枝を横に広
げて美しい形をしている。この辺りは
ブナの大木が特に多く「ブナ林」の
看板が立っていた。




更に進むと登山道にタケカンバが
立っていた。この先は段々大木は
無くなってしまう。安倍川側は霧で
よく見えないが斜面が急なようで、
時々その霧が登山道に広がる。一
段となだらかな所に来ると休憩所が
あり直進の道標と林道へ下る道標
が立っていた。ここから林道は僅か
であった。
今日は小鳥の声は余り聞こえなか
ったがヒメハルゼミ?であろうかうる
さい位に鳴いていた。

2010,6,29撮影

アクセス
このコースであれば1時間位のもの
であろう。




その2 ブナ、ミズナラ 極く軽いハイキング

ブナ4                  ブナ5

ミズナラ1                       ミズナラ2 根元の右1本が折れたようだ

登山道(遊歩道)の様子  原生林の中、緩やかな尾根道がつずく(左安倍川側は切り込んでいる)
  
コシアブラ(プレート付き)             熊のオリ                               説明文
通によればタラノメより格段に美味しいという。
「酒屋のむすめ」ともいうらしい。志賀高原の
信州大学演習林入口にもプレートの付いた
コシアブラが立っていた。
  
途中の四阿屋(新しい、床は板張りだ)         鹿に食べられた木。何故かナツツバキが多かった 分岐の道標(ここを右に下る)
安倍川の大代方面の谷や一服峠の稜線が見える

林間にある真新しいログハウス。10棟位あった。1棟いくら
であろうか?
ブナ4
目通り 3.0M
樹高 15.0M
根元と途中に傷みあり

ブナ5
目通り 2.7M
樹高 15.0M
根元に傷みあり

ミズナラ1
目通り 3.0M
樹高 15.0M
途中に傷みあり

ミズナラ2
目通り 2.4M
樹高 15.0M
根元に傷みあり              ・
牛首先のダケカンバの樹種の確認の
後、引き続き井川峠〜勘行峰の縦走
の2回目を行う。今日も天気は上々だ。
道は同じように原生林の中をなだらか
に下っている。本当に気持ちのいい道
だ。
少し行くと右手に2本の大きなブナが
見えてきた。少し傷みはあるものの堂
々たるブナだ。更に少し行くと左手に
2本のミズナラが立っていた。こちらも
傷みがきている。
熊のオリがあったり、四阿屋があったり、
鹿に食べられた木があったりなかなか
面白い。分岐を過ぎるとログハウスは
すぐであった。

2010,7,22撮影

アクセス
尾根を500Mほど下ったのみ。時間にし
て1時間位であった。
野の花、木の花を集めてみました
   
笹山登山口付近で咲いていた花々
左イケマ(つる性です。カミキリや蝶が来ていました)   中左に同じ   右ウツギ
  
笹山登山口付近で咲いていた花 ノイバラ    牛首先で咲いていた花 タケニグサ(丈は1.5Mある)  ログハウス脇で咲いていた花 バイケイソウ
  
ログハウス付近の林道で咲いていた花々
左ナツツバキ(植栽か、これ1輪のみ。大日駐車場の植栽には沢山咲いていました) 中ウツギ 右ヤマアジサイ
  
ログハウス付近の林道で咲いていた花 コアジサイ  大日駐車場花壇で咲いていた花々 左?(植栽の花の子孫か) 右シモツケ
 
井川青少年自然の家宿泊棟入口で咲いていた花々 左ヤマユリ 右ホタルブクロ
大日駐車場に咲いていた花々(追加) 2010,8,25撮影 

左 前回咲いていた花(種不明、花径4p)    中ゲンノショウコ 薬用になる           右カントウタンポポ?

左ゲンノショウコ                      右ツユクサ



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