初冬の午前長尾川のサイクリングロードをツーリングしてみました。
近くであっても年に1・2度位来るだけです。

長尾川は瀬名の西を南北に流れています。北の竜爪山を源流として下の方で巴川と合流して
清水区を流れ清水港に流入します。長さは20qくらいではないかと思います。一級河川で
中上流地域は清流ですが巴川と合流後は決して綺麗とは言えません。

昭和49年の「七夕豪雨」で氾濫し一帯に大きな被害をもたらしたようです。
(私はこの時県外にいましたので詳しくは・・・・)
上の碑はその後の改修工事の経緯を記念したもので橘中学の西に建っています。
ただ私が思うに下のエノキとムクノキの巨木の写真にもある様に
土手は恐らく200年前からあるものを基本としている様に思います。
何故ならこの巨木の樹齢は200年は経過していると考えられます。
碑にもある様に「新田橋」は多分上流の「瀬名新田」に架かる橋と考えられますが、
この一帯も江戸時代に新田開発が行われ長尾川に土手を造ったり水路を造ったりした
歴史があるに違いありません。

このページは歴史を紐解くのではありませんので先に進めますが、
肝心のサイクリングロードは長尾川橋から水梨橋までの両サイド
ですが、特に瀬名川橋から水梨橋間は車両進入禁止で
「サイクリングロード」と私が勝手に付けました。
水梨橋から上は西は舗装してありますが東は未舗装で残念です。

それと腑に落ちないのは2000年に西奈橋の上の土手にエノキの
自然林を見た時確か「みずぷらん21」なる看板があり「水と人との
共生」をテーマに整備していると唱って遊歩道など造られていましたが
今回同じ場所にはその看板はなく「川を綺麗にしましょう」との看板に
変わっていた様に思いますがいかがなものでしょうか?その時
「なるほど」と感心したものですが、行政の一貫性はどこにいったのでしょうか?
 
樹齢200年の静岡市一のエノキ(左・橘中学近く)と最大級のムクノキ(水梨橋150m上)
 
橘中学付近のロード 左は桜並木が続きます。右はエノキやムクノキの巨木が林立し200年前の姿を彷彿とさせます
 
魚を狙うコサギ(利倉橋近くの堰)                 水梨橋上の堰(清流で魚が遡上できる様になっています)
                               ここにアオサギと5匹くらいのカルガモもいました
 
水梨橋から上の東側は未舗装となってしまいます                             西奈橋です
 
その上の堰です                              所々このような飛び石が置かれ橋がなくとも河原を渡れます
 
公民館近くのエノキの純林 100mにわたって自生しています                          所々小公園があります
 
大分上流になってきました。綺麗な清流で川らしい所です。この先は土手の道もなくなり通行不可となります。
土手の遊歩道以外に「みずぷらん21」で造られた河川敷の遊歩道も見えます。
 2011,12,4撮影

2011,12,10撮影
今日は先日行き止まったところのから東岸を走ってみました。
西奈団地がありその先に瀬名竜南団地があります。河畔は再び舗装されています。
河川敷には幅80pの遊歩道が付いていますので歩きました。

それと以下は行政への批判となってしまいますが全くの私見であり希望ですので
ご容赦下さい。
というのは東岸の水梨橋から西奈団地まで未舗装となっていることは”中途
半端” ”片手落ち”と思うのです。こういう所が市民が行政にに不満を感じる所では
ないでしょうか?「サイクリングロード」といわなくても北には北高もあり舗装すれば
「通学路」ともなります。舗装しガードレールを付けるお金は大したことは
無いはずです。
また「みずぷらん21」の看板がなくなったことに関し、以前の担当者は無くなった
ことに残念な気持ちを抱いているに違いありません。また看板がないと何故こんな
遊歩道を造ったのだと思う人も出てきます。ましてや税金を使った事業でもあるし、
立派な理念があり大いにアピールすべきです。長尾川は現在も県土木事務所が管理して
いるようです。原因は分かりませんが、”事故”の責任をとらされるのがイヤなのでしょうか?
以前の担当者は私から言うと結構勉強家だったのでは。東京の「多摩川」辺りを見学
して静岡にもと考えたのかもしれません。というのは都市に住んでいると清流とか
渓流と遊ぶ機会は現在殆どありません。「人と水との共生」とは平たく言えば
「水と遊べる所」とも理解できます。「水場は恐い」とか「焚き火は恐い」とか
教育○○はすぐ考えてしまいますがそういう教育が日本人を駄目に
してしまうのではないでしょうか?人類の進歩は火や水の利用から来ている
ということを思いを馳せるべきです。(火がなければとっくに”凍死”していたし
生では保存できなく”餓死”していた。私も小中学校辺りまで家で薪でご飯や
風呂をたいていた経験があります)
  
渓流という感じになりせせらぎの音が心地よい                            新田橋の上の堰です
  
瀬名病院付近の流れです                     昔引水に使った水門でしょうか?  
満開の桜並木を追加
2012,4,8撮影