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焼額山のハイマツと一の瀬の大シナノキ(山ノ内町) 
やけびたいやま

ハイマツが池北岸に数株ありました

コメツガと思われます

稚児池です

白線加筆しました。折角よい看板を作ったのですから、焼額山の登山口を分かりやすく表示して欲しい。シナノキのコースも少し曖昧だ。
私どもも間違えたが、山梨から来た男性は車道の方へ曲がり道のないスキー場の中を登り迷ってしまったそうだ。
登山口は最初の分岐から左50m先にある
  
これは自慢できます。日本でも1,2のシナノキの勇姿です
焼額山登山道の様子
 
       この看板の後ろが無料駐車場です                  一の瀬から見る焼額山(右方の小高い山。下から見るとどこが頂上か分かりません)
 
登山口道標                        広い道がついています
 
ダケカンバにシラカバが混じります                     小さなブナ林もありました

同・ダケカンバにシラカバが混じります 

スキー場を歩きます。この辺はやや急です。一の瀬俯瞰
後方の山、左端・志賀山 中・笠ヶ岳
  
巻き道です                           リフト昇降所

山頂直下のリフト終点です
後方左、最高峰岩菅山でしょうか?雲に隠れています
 


着いた時は薄い霧でした。一周10分もかかりません
シナノキ周遊道の様子
 
一の瀬側の道標です                          周遊道シナノキ付近のダケカンバは皆雪の重みで曲がっている
 
熊がいるのでしょうか?                             焼額山側には何故かシナノキの道標はありません(これは不親切)
                                    私どもはここを左に進み、一周してここに下りてきました
                                                右に行く場合500mほど登るとリフト乗り場がありそこの分岐を左に進みます
                                     (ここのシナノキの道標は倒れていました−わざとか?)

珍しい肌をしています
ウリハダカエデのようです(2011,12,10判明)
下高井郡山ノ内町
焼額山及び一の瀬

シナノキ
目通り 8.0M
樹高 23.0M
樹齢 800年
県指定天然記念物




2日目。今日の目的は焼額山山頂にある
稚児池を見ることである。これはやはり「
岳巡礼」に載っていて見たいと感じた。
駐車場の所に来ると天然記念物のシナノ
キの看板があり、以前見たHP「人里の巨
木たち」に載っていたのを思い出した。従
って焼額山に登った後、木島平村のカヤ
ノ平のブナ林を見た後、時間があればシ
ナノキを見学するとの計画を立てた。
駐車場には所沢ナンバーの車が1台、私
のナンバーが静岡であったので話しかけ
てきた。聞くと御前崎の出身で静岡の工
業高校に通い製紙会社に勤めている。今
は関連会社の森林と観光会社にいるらし
い。
お先にといって出かけたものの最初の分
岐で間違えてしまいスキー場リフトの所に
いってしまったが直ぐ間違いに気付き引き
返す。50M先の登山口が見つかり登り始
める。広いよい道でダケカンバやブナなど
が生えている。そこを抜けるとゲレンデで
今はお花畑になっている。写真を撮りなが
ら登る。尾根近くになると話しかけてきた
老夫婦に追いつきお互い話ながら進む。
山は二人ともかなり好きなようで100名山
完登、200名山は160、300名山は220
程登ったという。天気は霧が少し出たり薄
日が射したり山の天気としてはまずまず
だ。色々な花が咲いていて楽しい。そうこ
うする内に山頂に着いてしまった。稚児池
は薄い霧の中だった。ワタスゲが咲いてい
たり花の終わったコバイケイ、お化けのよ
うなミズバショウの葉、モウセンゴケは湿
原定番だ。これは予期せぬことだったが
ハイマツが数本生えていた。山頂にこん
な絵のような神秘的な池があることは本
当に自然の素晴らしさを感じる。
この後来た道を下山して木島平村のブナ
林を見て時間があったのでシナノキの見
学に向かう。
同じ登山口を過ぎ先に進むと道標が建っ
ていたが左ダイヤモンドスキー場としか書
いていない。下の大きな案内図では右に
も行けるようなのだが道を間違えるといけ
ないのであえて左に進む。500Mほど進
みシナノキの道を捜していると上から見学
した家族が下りてきた。ここから上がれば
よいという。道標も目の前に付いていた。
やはりゲレンデの中をしばらく進み道は
樹林の巻き道となった。雪が深いのかダ
ケカンバの根元は皆曲がっている。10分
ほど歩くと樹林の中に拓けた空間があり
木組みでテラスが作られている。その上
方にシナノキはデンと見下ろすように立
っていた。これだけの巨樹となると神々し
さを感じる。巨樹見学の醍醐味というか何
か胸に迫るものを感じる。もうこれ以上拙
い文章を並べる必要は無いだろう。山ノ
内町が全国に自慢していい木の1本だろ
う。見学後は来なかった周遊コースを進
み無事下山した。

2011,7,24撮影

アクセス
焼額山は往復2時間半位、急な所はあり
ませんが距離が比較的長いのでやや時
間がかかります。
シナノキコースは一周1時間半程度です。
咲いていた花
焼額山登山道
  
ミヤマウツボグサ                        ムラサキツメクサ                     メマツヨイグサ
ヨーロッパ原産の帰化植物(牧草)
  
ヒメジョオン                             オオアワガエリ?別名チモシー          同・開花
                                    ヨーロッパ原産の帰化植物(牧草)
  
花が終わったエンレイソウ 中腹の林内                   ギンリョウソウ 中腹の林内               ヨツバヒヨドリ
  
ヒヨドリバナ?ごく少数このように茎が濃いものがありました                  ヤマハハコ            同・群生    花はこれからです            
  
オヤマソバ                    ?       同・群生 尾根のリフト乗り場付近、ここだけでした
キクザキタカネミミナグサと思いましたがこの花はナデシコ科で、咲いているのは見たとおりキク科です。
9〜10月東北地方の海岸に咲くハマギクという花によく似ていますが時期や発生地が違います。
よくは分かりませんが外来種かもしれません。
  
ミヤマコウゾリナ?                    同                      オニアザミ?
  
テンニンソウ?(未開花)  群生              ヤナギラン(咲き始め)                           イネの仲間
 
コバノフユイチゴ(木)                        シロバナニガナ
                                     ハナニガナの白花品 殆ど黄色で白はわずかでした
  
イネの仲間                    花の終わったクルマユリ?                   ヤマハハコ
 
イネの仲間                                ヤナギラン
 
ミヤマコウゾリナ?の群生 スキー場中腹、ここが一番綺麗でした
タンポポなのかコウゾリナなのか素人には判別が意外と難しい。

その後図鑑を見ていたらヨーロッパ原産の帰化植物(飼料として持ち込まれた)で
「ブタナ」というのがあり特に北海道や東北で群生になっている様だ。花茎が
2〜3回分岐するのが特徴であるがこの花である可能性もある。
稚児池周遊
  
霧の水滴が付き真珠のようなモウセンゴケ         ミヤマキンポウゲ?(リュウキンカの可能性も)                    エゾリンドウ?
ボケてしまいました
  
お化けのようなミズバショウの葉                 ハクサンシャクナゲ                  花の終わったコバイケイ
  
アカミノイヌツゲ                   ワタスゲ(果実)                      ワタスゲの花?

オオバスノキの実
シナノキ周遊道

ヨツバヒヨドリの群生 登り始め
  
ツバメオモト(花期は終了)                        ツリガネソウ                         サンカヨウの実
        かなりありました                     カヤノ平に次ぎ2回目の観察                     実は食べられるらしい       
  
コバノイチヤクソウ 群生                          カニコウモリ?                   ウスゲオニシモツケ
         一茎に3輪ほど下向きに咲きます
  
キバナノヤマオダマキ                       ミヤマウツボグサの群生                       ヤナギラン
 
シダの仲間                             花の終わり時期のバイケイソウ


カヤノ平のミズナラとトチ、ブナ林とブナ(木島平村) 散歩程度
 
トチノキ1 左にやや小振りのトチ                 トチノキ2(後方の黒い幹)
 
キャンプ場奥のミズナラ(入口にも1本あり)                           ブナ1
 
ブナ2                         ブナ3(最大)

ブナ極相 (教育園入り口付近)

見事なブナ純林です

奥志賀から30分、道が雑魚川沿いを走る所に見事なハンノキの純林がありました
 
1時間ほどでカヤノ平キャンプ場につきました
大勢の人がいてテントも張られていいます
 
ブナ林にはこの看板を右に行きます(左は八剣山)                             ここも右です

その奥にこの案内があります。一周700Mです(ゆっくり見て30分)
 
遊歩道のブナ林                               道はブナの落ち葉が敷き詰められています
 
要所に説明プレートがあります
ヒメユズリハの適応には感心しました
 
ブナ林につきもののササ(ここはシナノササ)は共生と思っていましたがそうではないようです
 
ブナが群生となり極相となるにはササ枯れや実の豊作など色々な条件が必要のようです
    
殆どがブナですがミズナラの大木がありました(目通り2.7M実測値)                 真っ直ぐ伸びたブナに混じって唯一の根曲がり
下高井郡木島平村
カヤノ平

トチノキ1
目通り 2.8M 実測値
樹高 15.0M
牧場手前

トチノキ2
目通り 4.0M
樹高 20.0M
林道から20M奥
牧場手前

ミズナラ
目通り 5.2M 実測値
樹高 15.0M
キャンプ場

ブナ1
目通り 3.2M 実測値
樹高 20.0M

ブナ2
目通り 3.8M 実測値
樹高 25.0M

ブナ3
目通り 3.9M 実測値
樹高 30.0M              ・

「山岳巡礼」にカヤノ平八剣山麓に信州
大学ブナ林教育園があって、私は行った
ことはないがあの白神山地に勝るブナ林
があるとの記載でやって来た。
木島平村は今から30年ほど前結婚した
ての頃スキーで本当の農家の民宿に泊
まったとの微かな記憶がある。
奥志賀の焼額山を下山した後奥志賀林
道を北に進む。初めて来る場所だ。道
はなだらかな下り勾配で山と山との間の
窪地を進む。もう大きなスキー場はない。
30分位行くと沢沿いになりハンノキの純
林が現れる。こんな所にも車と人がいて
何をしているのだろうと考えたがどうもヤマ
メかイワナ?釣りの人のようだ。秘境でい
るのかもしれない。
その先は三叉路になり左に進む。右に
行けば秋山郷を通り100名山の苗場山
に行くのだろう。
道は沢の脇を縫うように付いていて建物
や民家などは1軒もない山の中だ。カラ
マツの植林がされている森も通った。30
分くらい行くと野沢温泉との分岐になり
左に進む。すると道端にトチノキが立っ
ていた。この辺りはトチノキが多いようだ。
その先は拓けて牧場の一角が見えてく
る。キャンプ場は直ぐ先だった。案内所
の建物の所には大勢の人がいて30台ほ
どの車が止まっていた。こんな山奥にど
の辺りから来るのだろうか?ここの売りは
どうもテントのキャンプのようだ。
早速ブナの見学に向かうが案内板が多

すぎてかえって場所が分かりにくい。ど
うもブナ林に行く人は少ないようだ。八剣
山に行くのだろうか?
入口に大きな案内図があって一周700
Mと書いてある。やはり一周するのがよ
いだろう。右回りで廻ることにする。要所
要所に説明がありブナを見ながら勉強が
できてしまう。親切だ。ブナの純林、極相
林ができるまでには300年〜400年の
途方もない歳月が掛かるものだ。静岡に
もブナはあるが、雪国の色白でスラッと
したブナは全く美しいし素晴らしい。


2011,7,24撮影

アクセス
カヤノ平は奥志賀、野沢温泉、秋山郷
方面のほか飯山や村役場の方からも入
る道があるようですが(清水平林道)私は
分かりません。
豪雪地帯に付き冬季は閉鎖になってし
まうのでしょうか?








咲いていた花々
  
いずれも牧場淵→      オニシモツケ                バイケイソウ                          同・群生          
 ←2枚ブナ教育園にて
ツリガネソウ 初めて見ました                エンレイソウ これは花が終わりました
葉が4枚、その上に薄緑の花を付ける

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