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飯縄山のシナノキほか(長野市)
いいずなやま
 
シナノキ                                  ミズナラ
一本の木なのか数本の木なのか不明。根元が少しずつ離れている                                  ・      
 
ウラジロモミ                                     ダケカンバ

約1時間歩きやすい幅の広い尾根道が続く。昔は馬に乗ってこの道を登ったようだ
下は一部カラマツの植林があったが、その上は全て自然林でナラガシワが多い。アカマツ?も生えている
  
一の鳥居跡                            1〜13まで石仏が建っています
 
水場です                                     戸隠中社への分岐
 
飯縄神社                             飯縄神社山頂

同・山頂下の笹原から登ってきた飯縄高原を振り返る
飯縄高原
 
カラマツに囲まれた大座法師池                       銀行も支援
 
池南岸に棒道(ぼうみち)が
 
R506に沿って「戸隠古道」が

シラカバと林床はレンゲツツジの群生。開花は1ヶ月ほど前であろう

小さな池(沼)です
咲いていた花々 

ヨツバヒヨドリ? フォレスト・ミュージアム   →以下全て飯縄山   イヌザクラ?(木)                              ヤマオダマキ
登り始めの林床 図鑑では開花は4月頃となっているが・・・。

ヤグルマソウ                       ヒロハゴマギ                       エビガライチゴ?(木)

サラサドウダンツツジ                オオバギボウシ?                      カラマツソウ

ケカマツカ                       オヤマソバ                         タニウツギ

  ヤマハハコ?                          ?                             ミヤマヤナギ

タカネニガナ                 花の咲き終わったコイワカガミ                       エゾリンドウ?(開花前)

ゴマギ?                                 シモツケソウ                   シロバナノハクサンチドリ?  

シュロソウ                          オオバコ                          キバナノオダマキ

キンポウゲ                       同・群落                           ヤマオダマキの蕾 

アマニュウ                       タカネミミナグサ                           ? イネの仲間

ヨツバヒヨドリ?(未開花) 群生                   ? 群生                            ?           ・

レンゲツツジ                          ズミ
長野市上ケ屋(あげや)
飯縄山

シナノキ
目通り ?
樹高 15.0M
1本なのか数本なのか不明。1本とす
れば大きいが、別とすればただの木
葉で確認
巻き道

ミズナラ
目通り 1.8M
樹高 20.0M
周りはナラガシワが多いが、ミズナラに
間違いないだろう
巻き道

ウラジロモミ
目通り 1.8M
樹高 20.0M
葉で確認
尾根下

ダケカンバ
目通り 2.1M
樹高 20.0M
≒1650M、尾根下
前日鬼無里から戸隠に抜ける辺りで
夜になってしまい、しかもガソリンがな
くなってきた。急遽飯縄高原の大座
法師池の駐車場で車中泊とする。
昨年見ることができなかった奥志賀高
原の大沼には2時間位かかりそうなの
で予定を変更して飯縄山に挑戦する
ことにした。
朝ガソリンスタンドが開くまで大座法
師池を1周。カラマツ林にバンガロー
が、そしてこんな所に信玄の棒道が
通っていた。湖畔では早くからブラッ
クバスやブルーギルのルアーの釣り
客が目立つ。
私は知らなかったのだが初めて来た
飯縄高原は本当に広い場所で志賀
高原にも匹敵するだろう。多分長野オ
リンピックの頃大きく拓け、スキー場
はもとよりゴルフ場、別荘地などが点
在する。
飯縄山はよく見る「山岳巡礼」で高山
植物が綺麗であるとの記載を思い出し
最近花にも興味を抱いているので大い
に期待して登り始める。信州100名山
日本300名山でもある。登山口には15
台ほど車が止まっていた。
広い尾根に付いた広い歩きやすい道
で、所々に石仏が安置されている。昔
は近くの戸隠と並んで信仰と修験の山
だったのだろう。登っていると家族連れ
や年輩者に混じって若い女性のパー
ティーが何組かあった。何故か男性が
1人混じっている。家に帰ってよく見る
丹沢の見えるシャックから」を見てい
るとどうもこれらの人は「山ガール」とい
うらしい。服装もタイツに短パンと共通し
ている。以前熟年登山という言葉もあっ
た様だが、若い人が山に登るのはいい
ことだ。しかし登る山が人気のある人が
来る山に限られているようで他の山で
はあったことがない。
最後の平坦な休憩場所から道は斜面
の巻き道となる。この辺りはナラガシワ
の純林で美しい。その先にはシナノキ
やミズナラなどの大木があり水場を過ぎ
ると尾根に出る。大きな岩が道にあって
そこを縫うように進む。ササ原に出ると
下では既に散っていたレンゲツツジが
咲き残っている。薄い霧の中を下から
吹き上げる風が何とも気持ちがよい。道
ばたには高山植物も所々に咲いてい
た。写真を撮りながらのノンビリハイクな
ので神社の所まで2時間半かかってしま
った。しかもあと10分歩けば山頂だった
が霧も出てきたのでここで引き返す。
山岳巡礼に掲載の花はルートが戸隠か
らであり時期ももう少し遅い時期なので
見ることはなかったが別の花が咲いて
いて大いに満足だ。


2011,7,3撮影

アクセス
R506の登山口入口までは長野カント
リークラブハウス前の電柱に大きな入
口看板がある。
山頂まで片道2時間位のようです。
危険な所はありません。



坊平シラカバ園地のオオバボダイジュ?(山ノ内町)
ぼうだいら

2本の内の1本。シラカバが目立つ。

 その葉 大型で心円形、先は尖り、質は薄く、鋸歯がある       ・

園地内樹相
下高井郡山ノ内町
坊平シラカバ園地

オオバボダイジュ?
目通り 3.0M
樹高 15.0M
並んで2本立っている。6〜7本に
株立ち。

7月初めの飯縄高原に続き志賀高
原にやって来た。
向かう途中坊平シラカバ園地駐車
場で昼食を取る。名のようにシラカ
バが目立つ。道路下を見ると2本の
株立ちの大木が目に付いたので根
元に近づく。葉は大きく10〜15pあ
り互生し心円形で先が尖る。肌は灰
褐色で滑らかだが一番太い幹に軽
い縦の切れ込みがあった。見たこと
もない樹型と葉で何の木なのかとま
どってしまう。まだまだ樹木について
未熟な自分ではある。
家に帰り図鑑を見るがそれらしき木
にオオバボダイジュがあった。こんな
に株立ちをするのだろうか?あるい
はオオバアサガラという木であろうか


2011,7,23撮影

アクセス
中野ICから40分位
私は歩かなかったが遊歩道になっ
ていますので時間のある方は散歩を
どうぞ!

大沼池のオオシラビソ?ほか(山ノ内町) 
 
コメツガ                         ツガ(コメツガかもしれません)
 
サワグルミ(1本ではない。何本か?)                          ダケカンバ(レストハウス前)
                                                 湖畔のシンボルです

オオシラビソ?
肌が灰白色、葉はイラモミの付き方に似ているが幅が広い

林道崖にへばり付くシャクナゲ。余り多くはありません(ホンシャクナゲかアズマシャクナゲ−葉が細い)

レストハウス付近のダケカンバ林
下のササはシナノササでしょうか?

レストハウス付近のオオシラビソ?林
 
大沼池駐車場とトイレ。キレイですがバスが並んでいる時は順番待ちでで利用できず                  林道入口(一般車両進入禁止)       ・
朝で1台も写っていないが両日とも20台ほどの観光バスが待機していた                                           ・
 
林道の様子。ダケカンバが多い               多くの小学生とすれ違った
 
      最初に池がが見える湖畔                              そこに池から水路を開拓した吉田翁の石碑(大正13年建立)
 
キラキラ輝くコバルトブルーの池                       レストハウウス         
                                       雪は庇まで積もるそうだ(4〜10月営業、冬季閉鎖)

大沼池に影を映す裏志賀山(志賀山は全くの陰) やや望遠で撮す
信州大学教育園 ※植物を勉強するなら信州大学との感をを強くした(この後取り上げるカヤノ平にも植物園があった)

鬱蒼としたコメツガ原生林と木道(1.2qほどあるようです)−−−→長池に続く
 
   入口の最大のコメツガ                        岩をはむコメツガ(右の折れた幹の左にハクサンシャクナゲが着生)
 
葉が楕円のハクサンシャクナゲの幼木(ボケてしまいました)                          教育園の入口標柱と木道
林床にはゴゼンタチバナが咲き、花期の終わったイワカガミ、                                       ・
ツツジの類など多様な植生がが見られます                                                 ・
下高井郡山ノ内町
大沼池

コメツガ
目通り 1.8M
樹高 20.0M
林道

コメツガ 信州大学教育園
目通り 2.1M
樹高 20.0M

ツガ(コメツガの可能性あり)
目通り 2.5M
樹高 15.0M
湖畔

サワグルミ 複数の木の可能性    ・
目通り ?
樹高 20.0M
湖畔沢沿い

オオシラビソ?
目通り 2.1M
樹高 20.0M
湖畔

ダケカンバ
目通り 2.1M
樹高 20.0M
湖畔
山岳巡礼」によれば大沼(正式には
大沼池というらしい)はエメラルドグリ
ーン※でとってもきれいという。
昨年四十八池から志賀山を歩いた時
裏志賀山から大沼池が見えるとのこと
を帰ってから知り裏志賀山に寄らなか
ったのを大いに悔やんだものだ。
今年はそんなことで奥志賀から林道
を歩いて池に着こうとやって来た。
神秘な色に誘われてさぞ静寂な所で
はないかと来てみたがそれは裏切ら
れてしまった。というのはきてみて分か
ったことだがここは奥志賀の最大の観
光スポットで特に小学生の夏休みの
林間学校なのか、湖畔のレストハウス
の女性に聞いた話では3000人来ると
いう(1日ではなく2日か?ははっきりし
ない)。確かに駐車場に大型観光バス
が20台ほど溢れんばかりである。ナン
バーをちらりと見ると群馬、茨城、栃木
辺りの北関東が多い。東京や神奈川
辺りもあったのだろうが・・・。近くの大
型リゾートホテルの前にも朝方何台か
のバスが止まっていた。一泊で来るの
だろう。
林道を歩いているとその小学生達がガ
ヤガヤと次から次へと山から下りてくる。
こちらは1時過ぎから登り始めたので
彼等は朝から登ったのだろう。自分もあ
あいう時代もあったのだから文句を言っ
てもしょうがないので”喧噪”を我慢す
る。そんなとき林道の脇に咲いている
ヤマブキショウマ、ゴゼンタチバナ、エ
ンレイソウ、ヨツバヒヨドリ、名の分から
ぬ花々に励まされて先に進む。
4qほど歩いた時林道がぱっと拓け湖
畔が見えてきた。ここは池の広さは分
からないが確かに色がコバルトブルー
だ。西伊豆の海の色にも似ている。こ
の色はどこから来るのだろうか?その
謎は後でレストハウスの女性から聞い
た話で推測がついた。透明度も高い。
ここから先は車は入らず北岸に付いた
やや狭い道を進む。時間も3時を過ぎ

小学生も全て山を下り数グループにあ
っただけで”静寂”を取り戻す。私がこ
こに求めていたものは”これだ”と納得。
いい気分で湖畔の道を進む。木と湖面
の間から見えるのは多分裏志賀山だろ
う。昨年志賀山登った記憶が呼び戻さ
れる。
15分ほどでレストハウスの所に着いた。
もう湖畔には誰もいない。独り占めだ。
レストハウスの女性がゴミを拾っている。
大勢の子供が来たからという。3000人
来るそうだ。気さくな女性で、山は裏志
賀山と確認、この湖は酸性が強く魚が
住んでいないという。昔火山の噴火でで
きた湖だそうだ。これがコバルトブルー
の色の秘密ではないか?有機物が少
ないのだろう。10月までの営業で冬は
やっておらず、雪は庇まであるそうだ。
経営は同じ奥志賀のホテルらしい、毎
日車で通っているとのことだった。夏は
池で冬はスキー場で仕事をするという。
私もついつい木のことを知ったかぶりを
してしまった。
最後は静寂な大沼池を眺めることがで
き、普段なら林道歩きなどゴメンだが咲
いている花々に励まされて楽しい旅に
なった。
駐車場に戻り休憩していると信州大学
教育園の標柱と木道が目に付いたの
で200Mほど歩いてみた。すごいコメツ
ガの原生林で、今回は時間がなかった
ので歩けなかったが、もう一度来る機会
があればここから先にある長池まで歩い
てみたいと思う。

※エメラルドグリーンがどんな色か分か
らないが緑系とすると、私には青く見え
たのでここではコバルトブルーと表記し
ます。

2011,7,23撮影

アクセス
林道は4〜5q、1時間半位です。平
坦な道で楽ですが距離はそれなりにあ
ります。
咲いていた花々 
林 道
  
ヨツバヒヨドリ                         オヤマソバ 群生                  ヤマブキショウマ 群生
  
ハリブキの実(木)                            ヤマハハコ         同・群生(開花前)         
  
ゴゼンタチバナ            同・群生                             ニガイチゴ?(木) 
  
アヤメ                                  ウスゲオニシモツケ                      ミネウスユキソウ(僅かです)
  
カツラでしょうか?葉は丸い鋸歯がありザラつきがある。右写真は静岡のカツラの葉で全縁です。比較してください                    エンレイソウ
※その後図鑑を見ていたらより深山に生えるヒロハカツラというのがもう1種ある様だ。
葉はやや大きくほぼ円形で基部は深い心形だそうで、こちらに近い。
カツラは分布は全国だがヒロハカツラは中部地方以北にある。付近にはカツラの大木はなかった。(2011,10,2記)
  
クガイソウ?(開花前) 群生      同                                   オオヨモギ?(未開花)
大沼池湖畔歩道
  
  コウモリソウ                      ミヤマニガイチゴ(木)                  ズダヤクシュ
  
ゴヨウイチゴ?(木)                        ナンブワチガイソウ                          オトギリソウ
 
  ミヤマウド? 写真の下に花の終わった柄がある                    左と同じ花

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