(2)
(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)HOME

丹沢札掛のモミ林・考証林 軽い登山です
  
最大モミ1 蔦が絡まり(裏側)、他の樹木が邪魔をして樹冠が見えない   モミ2 調査のため有刺鉄線に囲まれている
  
古道のモミ いずれも直径1Mはある                     こんな感じのモミ林です

説明看板です

説明看板です


  
考証林拡大図                                            分岐にある道標 古道森の家の道は崩壊箇所あり
    
考証林に行く物見公園橋                         紅葉越しに見る布川
  
考証林より500M上の国民宿舎の看板               ダム湖宮ケ瀬湖(駐車場より撮す)

ヤビツ峠より大分秦野市側に下った所にある見晴台 
左は石碑、後ろは塔ノ岳、相模湾も一望。




神奈川県愛甲郡清川村
丹沢札掛モミ林・考証林

県指定天然記念物
S48,12,21指定

最大モミ1
目通り 6.0M
樹高 30.0M

モミ2
目通り 4.5M
樹高 30.0M
厚木市郊外にある義父の墓参りに併せて
初めて東丹沢を訪れた。以前HP「峠のむ
こうへ」にヤビツ峠の北の札掛に大きなモミ
があるとの記憶を思い出したからだ。
厚木からR60を北に進むと宮ケ瀬湖が見え
る。湖の橋を渡り、R70の山道を遡る。布川
渓谷に付いた細い道で対向車とのすれ違い
もままならない。
途中2・3のキャンプ場を過ぎ、かなり上った
所に大きな案内看板があり車を止める。看板
には付近の樹木の保護の変遷が詳しく書か
れている。掻い摘んで書くと、江戸時代は天
領で御林といわれ「丹沢六木」として伐採を
禁じられ、明治は皇室財産として御料地とな
り、昭和6年県有林となったそうだ。
第2次世界大戦の中、陸軍より軍事物資とし
ての依頼があった際、南条完二林務課長は
「学術考証のため貴重なもの」として拒否し
たのが「考証林」の謂われということです。
平成12〜13年の調査では、目通り3M以上
の巨樹・巨木が158本あったと記載されてい
ます。内訳はモミ100本、ツガ29本、スギ19
本、ケヤキ8本、トチノキ1本、コナラ1本だそ
うです。
考証林は看板の所から川を渡ると遊歩道が
付いています。30分位の見学でしたが、殆ど
モミ主体で、ケヤキも混じっていました。残念
なのは手違いで太郎杉や次郎杉を見ること
ができなかったことです。(注意−「峠のむこ
うへ」によれば夏場ヤマビルがいるとのことで
すので要注意です)
地図によれば付近には「堂平のブナ林」「大
洞のケヤキ林」もあるようなので、機会を改め
て見学できればと考えています。

2009,11,21撮影

アクセス
東名秦野中井ICからくると説明看板のところ
まで1時間30分位です。
清川村側の道は細いです。ヤビツ峠と先に
は国民宿舎が2つあり、神奈川中央交通の
バスもヤビツ峠までは通っているようです。
県外の人間なのでよく分かりませんが、標高
がかなり高いので雪の降る冬は通行はどうな
るのでしょうか?通れたとしてもチェーンの準
備は必要でしょう。
また中央道相模湖東出口からのアクセスも
可能です。


幻の太郎杉・次郎杉

モミ3                       ケヤキ
 
蔦の絡まったトチノキ                       モミ4
落葉の葉はサワグルミを一回り大きくした感じ                                .
 
スギ(根元はかなり太い。根元の看板は保安林の看板)                          モミ5(一の沢峠)
悔しいので太郎次郎に次ぎ三郎杉とでも名付けようか                                     .
 
岩をはむツガ(根回り3M以上、目通り2M位)                尾根の岩にに生えるモミ3本
 
モミ4付近から見る一の沢。かなり深い    峠には木のテーブルが。看板の後ろにモミ5が。

物見公園橋よりの布川のゆったりとした流れ

幻の太郎杉と
次郎杉
(説明看板の写真より
−少々ぼけてしまった)

帰りがけ見れなかった太郎杉
と次郎杉の写真が看板に載っ
ていたのでせめて看板の写真
でもと思い撮影した。
現地では全く所在が分からな
かったが、家に帰りこのHPを
作っている時に気が付いた。
というのは手前「太郎杉」の写
真を見て、この木が峠から帰る
途中、それも峠からそれほど遠
くない所で沢方向を見ると確か
に全く同じ樹形のスギが林間か
ら100M程先に見えたのであ
る。その時は樹冠が尖っている
ので大きなスギではないだろう
と判断したがどうもこれが太郎
杉だったようだ。
見たところとスギの間には深い
沢がある。看板写真を撮った方
はどのようにして近づいたのだ
ろうか?私は見たところから沢
に下りるのではなく、峠に一端
出て沢の反対側の尾根の途中
から沢に下りた方がよいのでは
ないかと思うのだが。
もしもう1回見るチャンスができた
なら今度こそという思いが湧いて
きた。

堂平のブナ林手前の弁天杉はもっと大きいようだ
 
トチノキ付近の沢のケヤキ?(二の沢)

やや危険な箇所には鉄の鎖が設置
神奈川県愛甲郡清川村

モミ3
目通り 4.0M
樹高 25.0M

トチノキ
目通り 4.0M
樹高 20.0M

ケヤキ
目通り 4.0M
樹高 25.0M

モミ4
目通り 4.0M
樹高 20.0M

スギ
目通り 4.0M
樹高 25.0M

モミ5 
目通り 3.5M
樹高 20.0M

厚木にある義父の墓参りを兼ねて
1年ぶりに丹沢札掛にやって来た。
その前に失敗談を1つ。札掛に表よ
り入らずに裏の布川を遡ることにし
た。ところが厚木から丹沢の東を巻
いて津久井を目指したが何を勘違
いしたか前回相模湖から入ったの
ではないかと思い相模湖に来たが
ヤビツ峠の入口が分からない。地図
も持たずウロウロしてしまって諦めよ
うかとも思ったが、2人目に尋ねた
時、宮ケ瀬湖からヤビツ峠に行く道
があると教えてくれた時ハッと思っ
た。相模湖と宮ケ瀬湖と混同して
しまったことに気がついた。札掛
に付いたのは2時半であった。
前回は太郎杉と次郎杉の場所を
地図から頭に入れなかったので
途中で引き返してしまった。今回
は一の沢峠を目指せば案内看板
もあり必ず見れるという甘い気持ち
で望んだ。それが失敗の元だっ
た。峠まで来て見てもスギの案内
看板はなく全く所在すら掴めず諦
めて下山する。谷も森も深い。太郎
杉と次郎杉は幻に終わってしまっ
たとせめてもと看板の写真をと撮影
する。
その後の推移と思いは上の「幻の
太郎杉と次郎杉」をお読み下さい。
堂平手前の弁天杉と併せて挑戦
できればと考えています。
最後に今回簡易高度計で計ったら
看板付近は≒430M、一の沢峠は
≒560Mでした。意外と標高は低
いです。もう寒いので全くヒルはいま
せんでした。

2010,11,12撮影

アクセス
札掛の看板のところから峠まで30
分位です。
最初二の沢沿いに進み、一の沢と
の間の尾根を登り、涸れた沢の上
が一の沢峠です。鎖も付いており
危険なところはありません。

幻でなくなった太郎杉、次郎杉
 
下方からの太郎杉(大雨の際には沢になるようです)                       上方からの太郎杉
 
上方からの次郎杉の根元                    その上部
 
ツガ1                       ツガ2
 
モミ1 太郎杉にはこのような急な斜面を下りる                              大モミ2
 
大モミ3                            登山道から一の沢の向こうの太郎杉、次郎杉(注意深くみないと分からない)
 
二の沢と登山道。上部に目的地の一の沢峠の尾根
神奈川県清川村
丹沢 札掛
一帯は県指定天然記念物林です

太郎杉
目通り 5.20M
樹高 30.0M

次郎杉
目通り 5.25M
樹高 30.0M

ツガ1
目通り 3.5M
樹高 25.0M

ツガ2
目通り 3.5M
樹高 25.0M            ・

モミ1
目通り 4.0M
樹高 25.0M

大モミ2
目通り 5.0M
樹高 30.0M

大モミ3
目通り 5.0M
樹高 30.0M
太郎杉、次郎杉の見学の3回目の挑
戦を行った。1回目は二の沢が見える
ところで引き返してしまった。2回目は
峠まで来たが全く所在が分からず引き
返した。その日家に帰り看板の写真を
よく見ると沢の反対の斜面にあるらしい
ことが判明した。
5月から10月は山ビルが出るらしいの
で今の時期を狙うことにした。
一の沢峠に着き食事を済ませ手すりの
所に戻って杉を確認、やはりこちらから
のアプローチは難しいので峠から反対
側に伸びた尾根を下ることにした。
峠から先の尾根を少し進んだところで
下に向かう。一の沢の枝の沢が見えて
きたが木が疎らで少々危険であったが
慎重に谷底に下りる。そこから50M程
進むと20Mほど上の右斜面に何やら
大きなスギが見えてきた。
斜面を這い上がる。それが目的の太郎
杉であった。自生のスギで根元に縦の
シワがある。その20M程上に次郎杉が
見えた。近づくとこちらはスラッとしてい
る。やはり太郎杉の方がお兄さんなのか
風格がある。

山奥の沢近くの道がない急斜面に立っ
ているのでこのスギを見た人は少ないだ
ろう。よっぽども物好きな人なのかもしれ
ない(私もその一人であるが・・)、足跡
が付いていた。
帰りは次郎杉のところから道のない急
斜面の尾根を木に掴まりながら登る。
登り切ったところが尾根でここには大き
なモミが2本たっていた。枯れたモミもあ
る。峠から100M程の所であった。

2011,3,30撮影

アクセス
東名秦野中井IICからヤビツ峠を越え、
20分位の所が看板の所です。
一の沢峠まではよい登山道が付いてい
ます。
峠からスギの所までは道はありません。
木にロープの目印を付けておきました
ので興味のある方は挑戦してみてくだ
い。特に谷に下りる斜面(距離で約100
M)はやや急ですので小木に掴まりなが
ら慎重に。あくまで自己責任でお願いし
ます。


子の社のケヤキほか(茅野市)
ねのしゃ
 
ケヤキ                        カシワ(ORナラガシワ) ケヤキ

原村付近から見た雪の蓼科と北八

氷結した白樺湖から見る蓼科
茅野市北山
子ノ社

ケヤキ
目通り 6.0M
樹高 25.0M

カシワ?
目通り 2.5M
樹高 25.0M

雪見を兼ねて一泊で軽井沢に、茅野市、
白樺湖経由で泊まりに行く。
R152を大門街道近くまで来ると道路脇
に大きなケヤキが見えたので見ることにし
た。
幹の途中にウロがあるのか、トタンで補修
をしてあり、「芹ケ澤区」と大きな文字が書
かれていて異様な感じがする。
このケヤキのすぐ脇にカシワと思われる木
が立っている。あるいはナラガシワかもし
れない。

アクセス
茅野市街から30分位。

2010,1,6撮影 

中山道笠取峠の松並木

左手前、見た中の最大のもの



公園の環境省の案内看板

公園の安藤広重の浮世絵

雪の公園風景

「これより東小諸領」の碑(移設されたもの)


北佐久郡立科町
松並木
長野県指定天然記念物
百数十本
目通り 3.0M 見た中で最大
樹高 20.0M

白樺湖から大門街道をかなり下ってくると
松並木が見えて、大きな「笠取峠松並木」
の標識があったので、車を止めて見ること
にした。
松並木の脇に雪化粧の公園があり、説明
の看板が立っている。今は百数十本になっ
てしまったが、以前はこの倍くらいはあった
ようだ。
静岡に住んでいると、中山道がどの辺りを
通っていたのかよくは知らなかったが、後に
記す旧碓氷峠から軽井沢、追分、佐久、
和田峠、諏訪を通っていたのだろうか?

アクセス
白樺湖から45分ほどのところにあった。
時間があれば、端まで歩いてみるのもよ
いだろう。

2010,1,6撮影

中山道旧碓氷峠のシナノキほか(軽井沢町)
   
シナノキ                          ハルニレ1
     
ハルニレ2                       ヒノキ
    
ヒノキ                       旧碓氷峠下は自然林が広がっている

見晴台より南の妙義山を望む 高度計は≒1265Mを指していた

見晴台より西の浅間山

峠には店が何軒かある                      神社の石段                  中山道開通の寄進の石の風車

社殿

階段下の石畳に刻まれた県境界
北佐久郡軽井沢町峠町他

シナノキ
熊野皇大神社
長野県指定天然記念物
目通り 6.0M
樹高 10.0M
指定は平成4年で比較的新しい。

ハルニレ1
目通り 5.0M
樹高 25.0M

ハルニレ2
目通り 4.0M
樹高 20.0M

ヒノキ2本
目通り 3.5M
樹高 20.0M

今回の旅の主目的は旧碓氷峠の神社
にあるシナノキを見ることであった。この
樹は樹を見る人のHPなどにもよく出てく
るものだ。
軽井沢駅から北に進む。道の周りの商店
は冬場は観光客がこないのか、殆どが閉
められたままだ。聖パウロ教会のバス停の
所から旧道に入る。こちらは日陰に雪がま
だかなり残っていたので、用心のためチェ
ーンを巻く。
周りはモミやカラマツなどの森の中に別荘
が点在する。その道路脇にハルニレとヒノ
キの大木が立っていた。ヒノキは植えられ
たものかもしれない。
山道になるとモミ林に代わって自然林にな
る。その道路脇に大きなハルニレが立って
いた。この辺りにはハルニレはかなり多い
のかもしれない。
更に進むと峠に着いた。何軒か店があった
が、まだ閉じられているようだ。神社前に車
を止めて、シナノキを捜すが所在が分から
ない。シナノキは左の建物の裏に立ってい
た。主幹が途中で折れたのであろう、その
先に細い幹が何本か出ている。主幹の割れ
目から光が差している。多分中もかなり空洞
になっているものと思われる。
ここ旧碓氷峠は、中山道として、群馬側の
松井田から登ってきた旅人が休憩して、神
社に旅の無事を祈り、また腹ごしらえをした
り泊まったりした所として賑わったのであろう。
標高も1200M以上あり峠としてはかなり高
い所だ。
見学の後、見晴台に登ってみた。5分位だ。
ここは大正7年頃名古屋の近藤友右衛門と
いう人が私財で開発しその後寄付をしたと
看板に書いてあった。ここがよっぽども気に
入ったのだろう。上州、信州一望である。今
から約40年前、高崎で働いていた頃、軽井
沢にもよく来たものだが、妙義にしても、浅間
山にしても当然ながらその姿は何ら変わるこ
とはない。ただ歳月が流れ自分が歳を取った
と感じることだけだ。
またここには詩聖といわれたインドのノーベ
ル文学賞作家タゴールの胸像が建っていた。
1940年頃日本に3回ほど来て講演などをし
たそうだ。説明に「神は名もない野の草に、
何億年もかけて、一つの花を咲かせ給う」と
詩の一節が書かれてあった。

アクセス
軽井沢駅から30分位だ。

2010,1,7撮影

(追伸)このページを掲載後「FOTO WERK
E」のなかの「群馬の巨樹」を見ていたら「熊野
神社のシナノキ」と「碓氷峠のトチ」が載ってい
ました。角度によりかなり違って見えるようです
(2010,1,20記)。


見晴台にあるタゴールの胸像







ハルニレの落ち葉を集めてみました。一
晩水につけ伸びた所を紙に乗せました。
これが同じ種かと思われるほど、大きさ、
形、色が違っています。
図鑑では「葉は互生し、長さ3〜12pの
広倒卵形または倒卵状楕円形で、先は
急に尖り基部は左右不揃いのくさび形、
縁は重鋸歯があり、表面は脈がへこみ、
ざらざらする」と書いてある。

1.は軽井沢のハルニレ1で、長さは約
 11pあり、最大で、色は焦げ茶で、葉
 肉も厚かった。
2.3.4.は軽井沢のハルニレ2で葉は
 やや小さい。
5.6.7.は住吉神社のハルニレ1で、
 葉は比較的大きいが、葉肉は薄く、色
 も茶色で、内側に丸まっていました。
8.は住吉神社のハルニレ2で、葉は丸
 く、欠けていますが一番短く、約6.5p
 です。

住吉神社の樹林叢(南佐久郡川上村) 
  
カラマツ                        イチイ(同等のものがもう1本社殿横にある)
  
ヒノキ                         ヒノキ
   
ハルニレ1                       ハルニレ2
   
エゾエノキ                          カツラ



全体が天然記念物だ

赤岳が鋭く尖って輝いていた
   
ヒノキ並木                        指定看板

樹木配置図

南佐久郡川上村
住吉神社

樹林叢
村指定天然記念物 S47,3,3指定
カラマツ 何本かある
目通り 2.5M
樹高 20.0M

イチイ
目通り 4.5M
樹高 15.0M
いかにもイチイらしい端正な姿、形をしている

ヒノキ 並木になっている
目通り 3.0M
樹高 20.0M

ハルニレ1
目通り 4.5M
樹高 25.0M

ハルニレ2
目通り 4.5M
樹高 25.0M


エゾエノキ
目通り 5.0M
樹高 20.0M
まるでモミのような樹皮だった

カツラ
目通り 7.0M
樹高 25.0M
神社の外の道路脇にある

軽井沢の帰りに佐久辺りで1本見て帰
ろうとHPを捜していたら「人里の巨木た
ち」に「住吉神社のハルニレ」があった
ので見ることにした。
R141は何十回と通ったが川上村は初
めてだ。R141から10q位入った千曲
川の上流部にある。雪は除雪されてい
たが、日陰には所々雪が残っていたの
で慎重に運転する。
住吉神社は全体が森に覆われている。
看板によれば300種以上の木が生えて
いるそうである。樹種が多いのに驚かさ
れる。中でも多いのは、ヒノキ、カラマツ
などで、考えるに、どこまでが植えられた
もので、どこまでが自生のものかが分から
ない。樹齢は推定で200年前後と思わ
れるが、察するに江戸時代中期1800年
頃いろいろな木を集めて植えてみようとい
う人がいたにちがいない。もし時間があっ
たらいろいろな木が楽しめるだろう。

アクセス
R141から20分位入った所に神社はあ
る。

2010,1,7撮影


Next Page>>